約1か月ぶりのプラモデルネタです。随分と間が空いてしまいましたが、これは休んでいた訳では無くて、純粋に時間が掛かっていた状況でした。
前回は秋アニメで2期が開始された「86(エイティティシックス)」から無人の有人機、ジャガーノートを制作しましたが、今回は同じく「86」からヒロインのLENA(レーナ)を制作しました。..と言うワケで、遂に禁断の美少女プラモに手を出してしまいました。
こちらが今回制作したレーナの箱絵。個人的にレーナは、凛々しさの増した2期のデザイン(黒軍服)の方が好きなのですが、本キットはアニメ1期のデザイン(青軍服)がベースになります。
ところでこのキットですが、どうやら美少女プラモとしては比較的難易度が高く、初めてチャレンジするには敷居の高いキットであった様です。..で、何処が難しいかと言うと、表情パーツの作り込み。多くの美少女プラモは表情パーツが予め印刷済みであるのが一般らしいのですが、このキットでは目と眉のシールを自ら貼らなければなりません。人の表情は微妙な目の角度や間隔で大きく印象が変わりますが、眉と目のシールが独立していることで、そのバリエーションは無限に広がってしまいます。
更に厄介なことは、まつ毛の部分に凸上のモールドがあり、普通にシールを貼るには邪魔になってしまうこと。眉を自ら塗装する場合にはこれが有用ですが、シールを綺麗に貼るためにはこのモールドを削ってしまう必要があります。
更に、眉部分には凹状のモールドがあり、こちらにシールを貼るにはモールドを予めパテ埋めしなければなりません。
本キットには表情パーツが3つ(普通、笑顔、怒り顔)が用意されており、先ずは普通顔から制作を着手しました。メチャメチャ時間を掛けて目と眉の角度と間隔を調整した結果がこちら。
写真では判り難いのですが、輪郭にシャドウ、頬にチークを入れ、唇にルージュを引くメイクを入れています。ぱっちり系のメイクになりましたが、このメイクの有無で印象は全く異なりました。凛々しさが引き立ったと思います。
なお、本作も全塗装は行わず、成型色にウェザリングで済ませています。青色の服装部は黒で汚して明暗を施し、白色の服装部は薄紫で陰影をつけています。また髪の毛の隙間にも薄紫色が残る様にウォッシュイングをしてあります。
2つ目は笑顔の表情パーツの制作に手を付けましたが、前と同じ作業ではあまりにも時間が掛かってしまうため、眉はシールを貼らずに墨入れして描きました。眉の自由度が無くなったことで、目のシール貼りにのみ集中できた結果、作業時間を大幅に短縮することが出来ました。
本キットには着帽と脱帽の2パターンが用意されており、脱帽した方が雰囲気は柔らかくなります。
なお、本キットの彩色は付属のシールを用いて行いました。最初は凸凹部にシールを貼るのは至難の業と思いましたが、本シールは表情とは別の金属箔状の素材で出来ており、比較的容易に貼れる優れものでした。
そして、3番目に制作したのが怒り顔。ここまで来ると手慣れた作業で、短時間で完成度の高いものが出来ました。
ぶっちゃけ、アニメのキャラデザと同じかと言われれば微妙に違うのですが、思った以上に可愛い感じに仕上げることが出来ました。何せ、表情の作り込みに自分の嗜好を反映できるますから、必然的に自分の好みの美少女に仕上がることになってしまいます。
このまま行くと美少女プラモの沼に嵌りそうなので、次回は方向性を戻してアニメ「マブラヴ」に登場する戦術機を作ってみたいと思います。