12/19舞浜特別:ラインオブフェイトは適性を欠く舞台で9着

12/19、中山9R・舞浜特別(ダート1200)に愛馬ラインオブフェイトが出走しました。中14週も明けての復帰戦でしたが、適性を欠いた番組選択もあり、結果は9着に終わりました。

まず、今回の馬体重は466Kg。前走から+8Kgの増加ですが、長期休養明けであることを考えれば、これ位のプラス体重は適性であったと思います。実際、パドックを周回する姿は落ち着いており、毛艶も綺麗に見えました。

馬場入りした後は時間を掛けて周囲を確認させた後、やはり落ち着いた感じで返し馬に入って行きました。

ここまでは全く不安の感じない流れでしたが、本馬の問題点は砂を被るのを嫌うのか、もしくは揉まれ弱いこと。好走したレースは自ら逃げたか、先行馬の外側の好位を確保出来たケースに限られます。当然、このレースでも先行策の指示が出ていたとのことですが、芝スタートでかつ下り坂と言う、スタートからハイペースが必至の中山1200が舞台では、本馬の先行力では行き切ることが出来ません。

ネットの書き込みを見ると、鞍上を責める声が多く見られましたが、必ずしもスタートは悪くなく、鞍上も追い出しを掛けています。先行出来なかったのは飽く迄も本馬の先行力が短距離2勝クラスでは及ばないと言うことに過ぎません。

結果的に行き切ることが出来なかった本馬は馬混みを嫌ってポジションを下げてしまいます。さらにテレビには映っていないのですが、12番のデルマカミカゼに目前をカットされたことも響いた様に見えました。

結局、ポジションを最後尾近くまで下げる形になりましたが、ハイペースの展開を考えれば、これはこれで悪くは無かった様に思います。只、鞍上を責めるとすれば、追い上げるタイミングが明らかに遅れたこと。勝馬のディスモーメントもラインオブフェイトと同様のポジションからの競馬でしたが、早目に動いて外寄りの進路を確保しています。

これに対し、鞍上は最後まで最短距離を回って捌くことを考えた様ですが、流石にポジションが後ろ過ぎでしたし、何より砂を被らせ続けたことは、本馬の気質を無視した騎乗だったと思います。これは結果論かもしれませんが、「例え距離をロスしても外を回して欲しかった」と言うのが自分の感想です。
前半で脚を溜めた効果もあり、上り36.7秒の3位の末脚を繰り出して前との差を詰めましたが、先行して脚が上がった馬達を捉えるに留まり、結果は9着に終わりました。

正直な気持ちとして、このレースは非常に腹立たしいレースでした。その際たるものが番組の選択であり、先行しなければ競馬にならない本馬を中山ダート1200に続けて使ったことは、あまりにも番組選択のセンスが無さすぎでした。1200以上は走れない短距離馬ならまだしも、折り合いに全く問題の無い本馬は1600Mで勝ち上がった様に、マイル以上も対応可能な気性であり脚質です。それを適性距離の無い中山で使ったことが陣営の最大の過失です。騎乗内容を責めるよりも、より上流のマネージメントを責めるべきです。

つまるところ、今回の問題は東京で使えずに適性距離の無い中山までスライドしたことに尽きると考えています。これは馬房の都合で、本馬の帰厩が遅れた結果であることに疑いありません。そもそも、外厩に放置して目標レースすら示してこなかった、厩舎の対応に不信感が募ります。明らかに愛馬が大切にされていない状況を見ると、悔しさと悲しみが抑えられません。

レース後の田島師のコメントはダラダラと長いだけで全く要領が掴めません。次走の目標を「東京ダート1400牝」とすることは判りましたが、間違っても今回のレース結果を受けて、「控える競馬に切り替えよう」などと、短慮に走られては困ります。ここで試すべき競馬は、「ペースの緩む距離延長のレースを選択し、その上で先行する競馬」であり、理想とするのは未勝利を勝ったベストビット特別の競馬であると考えます。

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