6/26、東京5R・新馬戦(芝1600)にて、出資馬グランベルナデットがデビューしました。現2歳馬からDMMバヌーシーに出資して、初めての出走となります。
調教で好時計を連発しただけあって、パドックで見せた馬体は出走馬の中でも目立っもので、牝馬で492Kgの馬体は迫力を感じさせるものでした。一方で、噂の通り気性面の危うさは明らかで、パドックに最後に入場し、手綱を短く持ちながら2人引きされますが、首を振る煩い所を見せており、これは戸崎Jが騎乗しても変わることはありませんでした。只、この程度の煩さであればレースに行って良い方向に出る可能性も多々あり、必ずしもNGなレベルでとも思いません。
このレースのポイントの1つは1番枠で、最初にゲート入りした後、4番の馬がゲートを入りを渋ったことで、長時間ゲート内で待たされる状況になりました。これが響いたのか、スタートを決めることが出来ず、後方からの競馬になりました。
只、これはレース展望で書いた通り、ある意味で想定の範囲でした。むしろ、思った以上に二の脚が使えて、バックストレートでは8番手のポジションに収まりました。最悪の場合、最後方に下げられる状況まで覚悟していましたから、上出来の序盤だったと思います。
しかし、問題はここから。グランベルナデットの外側に2着馬サトノヴィレがポジションを取っており、三浦Jに終始ボックスされる形になりました。個人的には3角入口から進出する展開を期待したのですが、結局4角出口まで身動き出来ず、追い出しを行うことが出来ませんでした。更にはラスト400で前が壁になる形になり、この時点で万事休す。
結局、まともに追い出せたのは外に進路を確保したラスト200過ぎで、鞭が入ってギアが上がると明らかに伸びを見せましたが、時すでに遅く数頭交わして6着までが精一杯の内容でした。
詰まるところ、「三浦Jにしてやられたレース」と言うことになるのですが、正直、戸崎Jにも他にやりようがあった様に感じます。実際、ミシシッピクィーンは後方10番手から勝利を手繰り寄せてているワケで、結果論とは言え、騎乗に開き直りが足りなかったかもしれません。
レース後の戸崎Jのコメントを拾うと「追い切りよりもリラックスして走れていました。調教でも直線はまだ追っていませんでしたが、レースでも弾ける感じではなかったです。」とありましたが、「弾ける感じでは無かった」と言うより、「弾ける形に出来なかった」と言う方が正解の様に思います。但し、気性面をケアしてなのか、追い切りで一度も一杯に追っていないことは事実であり、これが反応を悪くした一因になった可能性も否定できません。
そう言う意味では、1つレースを使ってピリッとすることが期待できますし、本走で全力で走ったのは僅かにラスト100Mですから、馬体へのダメージも少ない筈です。今回のレースはノーカンと言って良い内容であり、テンションの不安こそありますが、ここは是非とも続戦を願いたいところです。
只、東京開催が終わってしまい、中1~2週では本馬に向いた条件がありません。そこで、個人的に使って欲しいと思うのが7/30の新潟・未勝利(芝1800外)です。スタートが不得手な本馬にとって1600では短い印象でしたし、長く良い脚を使う印象の本馬にとって、広いコースで直線が最長の新潟外回りはベストな条件と思われます。
ちなみに、昨年の同レースを確認すると、少数の10頭立てで、レースレベルも高くありませんでした。本馬がここに回れば「あっさりと勝利」まで見込める様な気がします。