GF出資馬の近況 2022/9/28: ローズボウル、アレグロモデラート、スマラグドス、ジュエルアズギフト
1.ローズボウル
10/10の昇仙峡特別への出走に向けて、美浦TCにて調整を続けています。9/28、美南Wで1週前追切を実施して、86.9-69.7-54.7-39.7-25.4-12.4(位置9,強めに追う)を計時しています。大外を回た内容で、時計もこれまでの追切と大差の無いものですが、馬なりの新馬の外を0.4秒先行して0.6秒も遅れており、これには流石に不安を覚えます。元来、追い切りで時計の出るタイプではありませんから、心配無用なのかもしれませんが、休み明けであることを含めて、今走は叩きである可能性も感じます。
これに対し、林師のコメントによれば「こちらが道中で先行し、終い強めに追って遅れていますが、最後まで集中力を保って走れていました。」とのことで、全く意に介していない模様。
更に、「入厩後もプラン通りの調整が出来ましたので、来週の競馬でスタミナ勝負の競馬が出来るような展開に持ち込みたいと思います。」とのコメントもありました。直近2走は控えて末脚を使う競馬を試みましたが、砂を被ったこともあって思う様な結果が得られませんでした。今回はこれを反省し、良かった時の「早仕掛けから他馬を振るい落とす競馬」に戻す様です。外枠に左右される戦術になりますが、結果の芳しくない控える競馬よりは期待ができると思います。
2.アレグロモデラート
北海道のノーザンファーム空港にて調整を続けています。フレグモーネを拗らせた結果、6カ月もの休養を強いられた本馬ですが、漸く体勢が整った模様です。現在の運動メニューはキャンターで14秒ペースを乗られており、馬体にはバランス良く筋肉が付いてきたとのこと。馬体重も495Kgまで絞れています。
これを受けて、武井師からは来週の検疫で美浦TCに戻す旨、コメントがされています。ここから在厩で仕上げて、11月の競馬で復帰させる予定とのこと。恐らく、在厩での調整期間は3~4週間と考えれば、復帰戦は11月の初旬となりますので、11/5の土湯温泉特別(福島・芝2000・牝馬限定)が復帰戦の有力候補となりそうです。
3.スマラグドス
9/25の中山・新馬戦(芝2000)に出走し、完璧な内容で新馬勝ちを収めました。レース後も脚元に問題は出ていないとのことですが、イライラした様子が見られることから、短期放牧でガス抜きが図られることになりました。9/30にグリーンウッドTへ移動の予定。
西園師によれば、まだ余裕のある仕上がり状態にも関わらず今回の快勝となったことで、相当な自信を深めた模様で、「道中の手応え以上に追い出してからの反応と伸び脚が良く、上がりの脚はメンバー中最速でした。これだけの馬にはなかなか巡り合えるものではないですし、私自身、本当に楽しみにしています。」との最上級のコメントが出されています。
これを受けて、注目の次走については、京都2歳ステークス(G2)を目指す方針が示されました。当然、ここを勝つことが出来れば、年末のホープフルステークス(G1)を目指すことになる筈です。
4.ジュエルアズギフト
チャンピオンズヒルズにて調整を続けています。一度は決まった入厩の予定が熱発によってリスケされてしまいましたが、順調に回復が図れており、9/29の検疫で栗東TCに入厩することが決まりました。当面はゲート試験への合格が目標になりますが、基礎体力はチャンピオンヒルズにて十分蓄えられている筈なので、ゲート試験で苦戦をしない限り、そのままデビューへと進めるものと思います。