11/20、東京11R・霜月S(OP,ダート1400)に愛馬ドライスタウトが出走しました。悪夢の兵庫CSから半年にも及ぶリファビリ期間を経て、漸く復帰戦を迎えることが出来ました。
今走の馬体重は前走から増減無しの534Kg。テレビに映し出された姿は、故障前と変わらぬ雄大な好馬体を見せていました。前走時は「重め残りだった」との評価もありましたが、その重めの分は成長分としてキャンセルできたと思います。一部では「十分に仕上がっていない」と言った風聞もありませしたが、馬体の出来については全くの杞憂であることは明らかでした。
レースは大外枠から綺麗なスタートを切り、1つ内から逃げた2人気メイショウテンスイを追い掛ける形で3番手のポジションを楽にキープすることが出来ました。正にここまでは、想定された通りの展開。
このまま3角~4角をポジションをキープしたまま回り、ラスト400で鞍上が軽く鞭を入れてサインを送ります。驚いたのはこの後で、鞍上の戸崎Jは積極的に追い出すことはせず、馬に任せたまま前を追って行き、それでも必死で追う逃げ馬に並びかけるところまで追い詰めます。
真に鞍上が仕掛けたのはラスト200からで、追い出しを開始すると、ググッとと伸びて軽く後続を1 3/4馬身突き放し、ゴール板を駆け抜けてしまいました。内容的には完勝と言って差し支えなく、戸崎Jは相当余裕をもって競馬をしていたと考えて間違いありません。端的に言えば、「格付け無しのOP特別では役者が違った」と言うことになります。
一方、勝ち時計は1.24.7で、数字だけ見ると然して目立つ時計では無く、Target-JVの補正タイムも「100」止まりです。決して遅い時計ではありませんが、これを以て重賞でも期待できる数字ではありません。
只、忘れてはならないのは「今走は鞍上が相当余裕をもって騎乗した結果である」と言うこと。先行集団を視野に収めながら紛れのない様にコーナの外を回し、直線に出てからもギリギリまで追い出しを我慢させる余裕を見せています。本気で走ったのはラストの200だけであり、恐らくは、このレースを終えた後でも馬体に然したる疲労は出ていないと思います。
レース後の牧浦師からは、「気性的に休みボケのリスクはあったが、馬体は力を出せるところまで仕上がっていた」旨のコメントがされており、正にレースを見た印象と一致しています。今後の予定については、最終目標をフェブラリーS(G1・東京・ダート1600)に置くものとし、その上でステップレースを検討するとのこと。具体的には根岸S(G3・東京・ダート1400)を目標とすることが示されています。
最後に気になるのは主戦の戸崎Jの動向です。根岸Sには戸崎Jのお手馬であるレモンポップの出走可能性が高く、ドライスタウトがここを選択した場合、戸崎Jが何れを選択する判断を下すのか、この結果で戸崎Jの考える力関係が明らかになります。