12/17、中山7R・未勝利(芝2000)に愛馬グランベルナデットが出走します。1人気に推されたデビュー戦を6着に敗れた後、両後肢に骨片が見つかったことで、これを除去する手術に踏み切りました。前走から半年を経ての復帰戦になりますが、発見が早かったことで、2歳の内に戻って来ることの出来たことは正に不幸中の幸いでした。
スケジュール的に追い詰められる状況にはなかったことで、山元TCでのリファビリテーションも時間を掛けて行うことが出来たと思います。決して急仕上げで臨戦するプロセスでは無く、十分に仕上がった状態で出走して貰えるものと思います。
このレースのポイントは、「本馬が無事にレースを向かえ、本来の能力通りの力で走り終えること」にあると考えており、それが出来た暁には、結果は自然と付いてくると思っています。
デビュー戦で圧倒的な1人気に推された様に、本仔の潜在能力に疑う余地はありません。結果は6着に敗れましたが、最大の敗因は最内枠を引いてしまったことにあり、これにスタートの遅れが相乗して、前が壁になる競馬になってしまいました。それでもラスト1Fは明らかな伸びを見せており、キレる脚の使えることは確認されています。
そう言う意味で、中山の舞台は必ずしも本仔の脚質には合っていない様に思えます。これは、リファビリ期間を十分に取ったことで、予定の東京開催に間に合わなかったことが原因と思われますが、馬体を最優先した方針に全く異論はありません。戦いの舞台が定まった以上は、そこで最善を尽くすよりありません。
中山で戦う以上は末脚だけに頼る訳には行かず、中段から前での競馬をする必要があります。それには苦手なスタートを解決する必要があり、その為に日曜の芝1800牝を避けて、1角までの距離のより長い芝2000を選択する判断をしています。
そして、中山・芝2000のもう1つの特徴は、スタートから1角まで長い登り坂が続くことにあります。自然とスローペースのスタートになり易い本コースであれば、一拍程度の出遅れであれば、十分に取り戻すことは可能な筈です。
あとは右回りへの不安が陣営からはコメントされていますが、これは大竹厩舎の何時もの泣きコメントと考えて、スルーしたいと思います。追い切りは右回りコースで行われており、3頭併せで僚馬を待ち、馬なりのまま突き放すと言う、良い動きを見せていました。
相手関係は、3連続2着のエリダヌスが気になる存在ですが、言い換えればワンパンチ足りないレベルとも解釈できます。グランベルナデットが手術前に期待された通りのパフォーマンスを示すことが出来たならば、十分に突き放すことが可能でしょう。