4/9、中山7R・３歳１勝クラス（芝1200）に愛馬トレブランシュが出走しました。前走から200M短縮して臨んだ本レースでしたが、ハイペースで積極的に逃げを図るも、最後は捕まってしまい４着と言う結果に終わりました。
前走から２ヶ月の間隔を設けたこのレースの馬体重は-10Kg減の424Kg。前走で増加した10Kgが元に戻ってしまった状況ですが、パドックを周回する姿は特にガレた印象はなく、テンションも抑えられていて、状態は良い様に見えました。
只、陣営として気性面をケアをしている様子は明らかで、津村Ｊはパドックで騎乗せず、先入れで馬場入りを行うと、スタンド側を見せることなく、スタート地点にゆっくりと進んで行きました。
レースの展望にも書きましたが、今回のレースのポイントはトレブランシュがこれまでの様に全力で逃げるのか、溜め逃げをするのか、それとも１番枠のスピードオブライトを先に行かせるのか、陣営の作戦に注目していました。
スタートは何時もの様なロケットスタートになりませんでしたが、二の脚は速く楽に先頭に立つと、鞍上は手綱を緩めずに後続を離す形で逃げの手に出ました。要するに、陣営は「何時もの全力で逃げる競馬」を選択したワケですが、想定外だったのは番手に着いたのが１人気のスピードオブライトではなく、８人気のシルバーレイズだったこと。
スピードオブライトと競り合うことで、両馬が苦しくなるのであれば地力勝負になるのですが、人気薄に絡まれてペースが上がったことは陣営としても誤算だったと思います。その上に、４角出口の手前で体を寄せられたことで、これを振り切るために脚を使うタイミングが早まってしまいました。
その結果、シルバーレイズを凌ぐことは出来ましたが、３番手を自分のペースで走っていたスピードオブライトに差され、さらに後方で脚を貯めて芝の状態の良い外を回して来た２頭にも交わされて、最終的に４着に敗れてしまいました。
結果論を承知で言うと「シルバーレイズの騎乗に潰された」と言うのが今回のレースの総括になると思います。「あそこから伸びる自信が有った」と言われてしまえば、シルバーレイズの騎乗を非難することは出来ませんし、「これも競馬」と諦めるよりありません。只、「何ともスッキリしない競馬になった」と言うのが正直な感想です。
一方で、陣営が「全力で逃げる策」を採ったことについては、距離短縮を図ったことを含めての１つの戦略だと思います。只、今週の中山は土曜日から明らかに外が伸びる馬場でしたから、最初から逃げ馬には厳しい条件であったと思います。
「逃げ馬の不利な外伸び馬場だったこと」「人気薄に執拗に絡まれたうえに、外に持ち出すコースを塞がれたこと」、この２つが無ければ２着は確保出来たと思いますし、その意味で「1200Mが短い」とも思いません。ましてや、「全力で逃げる手が間違っていた」とも思いません。確かに勝ち馬は強かったのですが、トレブランシュの長所はスタートと二の脚の速さですから、状態の良い軽い芝を舞台にすれば、今回の競馬でも結果は出せると思います。
今後の予定については明確にされていませんが、一旦休ませて夏競馬に向かうことが検討されている模様です。個人的に重たい洋芝適性には疑問を感じないでもありませんが、先行有利な小回りは合うはずですし、酷暑を避ける意味で北海道に移動してしまうのは１つの方策と思います。むしろ、函館に向かうと決めるのであれば、出来る限り早い内に北海道に移動させてあげて欲しいと思います。