4/9忘れな草賞:グランベルナデットは課題のスタートを決めて完勝

4/9、阪神9R・忘れな草賞(L・芝2000)に愛馬グランベルナデットが出走しました。

目標のオークス出走に向けて、一発勝負となる本レースの馬体重は前走から-10Kg減った498Kg。2桁の体重減には一瞬嫌な予感がしましたが、500Kgの大型牝馬にとっての-10Kgは極端な増減ではなく、これまでの仕上げは「まだ緩い」と評されていたことを考えれば、ここでの体重減は「目標レースに向けてシッカリと仕上がった結果」と理解しました。

そして、本仔の最大の課題はスタートですが、そこは陣営が時間を掛けて練習を積んでくれたお陰もあって、無難に決めることが出来ました。そして、そこからの二の脚が普通に速く、先頭に立つ状況になりました。

この週の大阪の芝は内有利のトラックバイアスが示されており、先行馬が圧倒的に有利な状況でした。従って、先行の出来たことは狙い通りでしたが、問題は逃げる想定まであったのか否かです。正直、「逃げるよりも番手で控えたい」と思っていたところに、外からミッキーツインクルが強力にハナを主張して来たことで、これ幸いと2番手のポジションを確保することに成功しました。

1角~2角を内から2頭目の位置でロスなく回ると、バックストレートも2番手をキープ。さらに3角~4角でもポジションをキープして、直線に出たところで追い出しを開始。ラスト200Mで逃げ馬を捉えると、そのまま引き離して1馬身差の勝利となりました。2着馬とは0.1秒差に留まりましたが、逃げたミッキーツインクルも素質馬ですし、何より、リステッド競争でこの内容ならば、文句の付け様もありません。完勝と評価して良いと思います。

正直、これだけの競馬をしてしまうと、今後の課題も出て来ないのですが、目標のオークスでは桜花賞を制した怪物リバティアイランドと戦わなければなりません。G1の舞台で殿一気を決めて見せた末脚は驚愕以上の何物でもありません。グランベルナデットとしても末脚勝負の展開になっては、勝てる可能性はゼロでしょう。

言い換えれば、リバティアイランドと戦うためには、「絶対にヨーイドンの末脚勝負にしてはいけない」と言うことになります。オークスの2400Mは全3歳牝馬にとって未知の領域であり、どうしてもペースは抑える格好になりがちです。しかし、そうなってしまうと距離延長の影響が軽減されてしまい、桜花賞組の戦うチャンスを広げてしまいます。

グランベルナデットとしては「流れる展開からのスタミナ勝負」に持ち込むことが必要であり、必要であれば自らその展開を作らなければなりません。機動的に動くことのできる競馬を残る期間で身に着けて欲しいと思います。

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