3月末にYGG募集馬のリナリアへの出資を行い、これを以て2022年度の一口馬主出資は打ち止めにすることを決めました。この決断が揺らぐことのない様に、最終ラインナップの確認を行いたいと思います。
■ポートフォリオ
先ずは、2022年度のクラブ別の出資馬一覧を示します。
クラブ | 馬名 | 父名 | 所属 | 厩舎 | 募集額 | 出資口数 |
GF | ビクトリーフォース | ヴィクトワールピサ | 美浦 | 林 | 2000万円 | 1/200 |
ソウルアンドジャズ | ブリックスアンドモルタル | 美浦 | 武井 | 4000万円 | 1/200 | |
サミアド | シャンハイボビー | 美浦 | 竹内 | 0万円 | 1/200 | |
YGG | リナリア | アメリカンペイトリオット | 美浦 | 伊坂 | 990万円 | 1/500 |
リリーズブルーム | ブリックスアンドモルタル | 栗東 | 牧浦 | 2310万円 | 1/500 | |
クリスタライズ | ミッキーアイル | 門別 | 佐々木 | 990万円 | 1/500 | |
DMM | シンハナーダ | レイデオロ | 美浦 | 国枝 | 6200万円 | 1/1000 |
スマイルコレクター | ブリックスアンドモルタル | 美浦 | 斎藤 | 3500万円 | 1/500 |
総頭数は昨年より1頭増えて8頭となりました。但し、1頭は地方競馬所属ですので、中央募集馬は昨年と同じ7頭です。
また、出資クラブも昨年と同様に、グリーンファーム・YGG・DMMの3クラブです。各クラブにおける出資馬の選定には目標とする所に違いがあって、グリーンファームの募集馬には1~2勝して長く条件戦で楽しませてくれることを期待しています。
これに対し、YGG募集馬の場合は低価格路線であることから、先ずは1勝することが目標になります。その点で、リーディング上位の厩舎であることは必要条件になりませんが、レース選択が上手であることは重要です。なお、YGGの場合は地方競馬での運用に長けていますので、「未勝利戦で勝ち上がることが出来なくても、地方で運用する」ところまで想定した、出資馬の選択をしています。
最後にDMM募集馬には募集価格が高額であることから、重賞の勝利まで見込める、華のある馬を選んでいます。重賞を勝つためには馬の出来に加えて、厩舎力の寄与が重要であり、「重賞を勝てる厩舎」に預託されることも必須条件となります。
■エリア分布
関東:関西:地方=6:1:1
この数年間は所属エリアは考慮せずに馬選びを行っており、今年の関東偏重は成り行きの結果であって、恣意的なものではありません。今年選んだ8つの厩舎は前述の目標設定に合致していると考えています。
■性別
牡馬:牝馬=5:3
微妙に牡馬偏重傾向ですが、中央所属馬だけをカウントすれば4:3となり、これは昨年と同じです。自分の馬選びの原則の1つに「安価な馬は牝馬、高価な馬は牡馬」のルールがあり、今年もこれに従っています。それもあって、自分のYGGの出資馬は牝馬に偏る傾向があります。
■種牡馬
新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒✕3頭に出資しており、これは自分としても「博打を打った」と感じています。ブリックスアンドモルタル産駒は、自分的に好みの動きの柔らかい仔が多く、一方で種牡馬実績の無いことからリーズナブルな価格に抑えられたことがポイントになりました。なお、新種牡馬と言う点ではレイデオロ産駒✕1頭を加えて、全体の半数以上が新種牡馬の産駒と言う結果になりました。
また、輸入種牡馬と言う観点では、ブリックスアンドモルタル✕3、シャンハイボビー✕1、アメリカンペイトリオット✕1の計5頭がこれに該当します。輸入種牡馬を意図的に選ぶ意図は無いのですが、実績の少ない輸入種牡馬は種付け料が抑えられることから、募集価格がリーズナブルな仔を選んだことが、結果的に輸入種牡馬の産駒を選び易いのかもしれません。
■脚質
これは期待を含めた想定ですが、1400M以下を主戦場とする明らかな短距離馬は、サミアド、クリスタライズの2頭。他の6頭はマイル以上に対応可能と考えています。但し、シンハナーダ・スマイルコレクター・リナリアの3頭については気性面の危うさから、距離適性が短くなる可能性があります。
■コスト構造
ここでは全出資馬に対して、そのコスト構造をマクロ視点から評価します。まず、募集口数と出資口数から、平均出資口数を求めます。
3/200+4/500+1/1000 = 0.024 ≒ 1/42
次に、出資金に対して出資口数を用いた加重平均を産出します。
2000/200+4000/200+990*2/500+2310/500+6200/1000+3500/500/0.024 ≒ 2158
以上より、今年の全出資馬を俯瞰して見ると、「募集価格2158万円の馬に1/42口出資した」状況と同値と見なすことが可能です。
昨年の出資馬確定の際に書いた通り、自分の一口馬主出資のガイドラインは「3000万円前後の40口募集馬に一口出資する」ですので、今年は口数こそ目標ラインに収まりましたが、募集価格は目標額から乖離してしまいました。只、今年についてはグリーンファームから無償提供馬を貰ったことで、大きく平均コストが下がっており、これと地方募集馬を除外すれば価格は3000万円台に乗って来ます。(但し、その場合は口数が目標値に達しません。)