DMM出資馬の近況 2023/5/24:グランベルナデット、グランデスフィーダ、ミスティックロア、シンハナーダ、スマイルコレクター
1.グランベルナデット
山元TCにて休養中です。腸炎を発症してしまい、オークスを回避に至った本馬ですが、現在は下痢の症状も収まっており、少なくとも危険な状況からは脱することが出来ました。
現在はトレッドミルを開始したレベルで、馬体も緩んで毛艶も落ちている状態ですが、復帰戦を秋の紫苑Sにすることが定められており、ここで急ぐ必要はありません。一旦はリセットして、立ち上げ直して貰えれば良いと思います。乗り出しは再来週からを予定しているとのこと。
2.グランデスフィーダ
5/20、東京・3歳1勝クラス(ダート1400)に出走して惜しい2着でした。400Mの大幅な距離短縮をこなして結果を出せたことは朗報でした。2着に敗れたとはいえ、勝馬の時計は上のクラスでも戦えるレベルでしたので、本馬の競馬も誇って良い内容です。
レース後も脚元に問題は無く、池江師からは「成長すれば長い距離でも良いかもしれませんが、現状だとやはりダートの短めの距離が合うなと感じました。」の旨のコメントがされています。権利が取れたことと、内容的にも勝ち負けが望めるものであったことから、続戦の方針が示されており、具体的に6/10の阪神・3歳以上(ダート1400)が目標レースとされています。
次走から古馬との混合戦になりますが、今回の時計は古馬とも遜色の無い数字ですし、-1Kgの斤量ハンデも貰えます。そして何より、鞍上が川田Jに乗り替わることが確定しています。ここは確実に勝利することを前提として、続けて川田Jに騎乗して貰える様な内容を期待したいと思います。
3.ミスティックロア
チャンピオンヒルズにて調整が続けられています。馬体の成長とフォームの改善を中心に進められて来ましたが、それが漸く形になって来た状況です。先週のクラブパーティの壇上で、矢作師からは「1月程度で戻す予定」のコメントがされており、実際、チャンピオンヒルズ側にもその旨は伝えられている様です。
一方で「馬体ファーストで進める」と言う前提は共有されており、「ここから速い所を乗ってみて、馬体が減らなければ戻す」と言う進め方になりそうです。
4.シンハナーダ
ノーザンF早来にて育成が続けられています。気性面の課題の大きい本仔は、それもあって馬体が細化する状況になりましたが、この中間では馬体を膨らませることに注力した結果、再び元気を取り戻すことが出来ています。
そして、このタイミングでノーザンF天栄への移動が決定しています。但し、今回の移動は始動を前提にしたものでは無く、「体調の良い間に長距離移動してしまう」「環境変化に影響されるタイプなので、早期に移動してしまう」と言った事由に因るものです。
「取り敢えず入厩してゲート試験だけ通す」と言う選択肢もありそうですが、この辺りは気性面との相談になりそうです。
5.スマイルコレクター
社台Fにて育成が続けられています。自分の出資馬の中で一番の問題児だった本仔ですが、ここに来て精神的に成長が見られたのか、見違えるほど大人びて来てくれました。元々、「課題は気性面だけで、運動能力は高い」と評されてきた本仔だけに、このまま気性面がクリア出来れば、期待感は自ずと高まることになります。
牧場スタッフからは「伸び悩んだ時期を越えて馬体が徐々に増えてきてすごく良くなりました。先週の調教でペースを上げても加速がスムーズでしたし、あとはトップスピードの安定感を求めていくことになりそうです。」のコメントがされています。
一方で、「順調に成長している時に敢えて移動をして流れを変えるよりも、このまま成長を促した方がメリットが大きい」と言う判断もあり、移動の時期については流動的に判断して行くことになるようです。