5/27、京都9R・御室特別(2勝クラス・芝2000牝)に愛馬アレグロモデラートが出走します。前走の後、挫石を負うなどの頓挫があって、約半年ぶりのレースとなります。
過去2回の大きな頓挫のあったことで、4歳5月にして6走しかしていない本馬ですが、成績は2-1-0-1-1-1と比較的安定しています。前走が17着に惨敗していることから、本レースでは大きく人気を落とすものと思われますが、あれは馬場入り前から大きくイレれ込んだ気性面の問題であり、走力的にはノーカンと考えて良いものでした。
前走の結果を無視して考えると未勝利→1勝クラスを連勝した戦績が残りますから、「走力的には底を見せていない」と考えることも可能です。本馬の本来の能力を発揮することが出来た時、現級で何処まで戦うことが出来るのか、今回は改めての試金石になると思います。
ここで懸念材料は陣営がコメントしている重め残りの仕上がりです。直前追切を流さずにキッチリと追っていることから、「今回は叩きで8分の仕上がり」と言う可能性は否定できません。只、今走は本馬には初めての関西圏への移動であり、移動減りと、それによるイレ込みのリスクを考えると、意図的に追い込まずに仕上げているのかもしれません。
一方で、本馬の戦績を見ると、過去2勝は何れも休養明けのレースであり、言うなれば「鉄砲駆けの効くタイプ」と言うか、「鉄砲でしか走らないタイプ」の可能性もあります。この辺りは戦績が少ないために判断が出来ませんが、続けて使うとテンションが上がるのであれば、休み明けが実は勝負レースなのかもしれません。
最後にレース展開の予想ですが、大外枠を引いてしまったことで難しい競馬が強いられそうです。本馬の脚質は「先行策から早目に仕掛けて粘り込むタイプ」だと思います。言い換えれば、「純然たる末脚勝負になると分が悪い」とも言えます。
しかし、京都・芝2000は1角までの距離が短いことから、大外枠から先手を取ることは容易ではありません。抜群のスタートを決めることが出来れば良いのですが、普通のスタートから無理に押し出して先行策をとることは、脚を無駄遣いしてしまいます。
中段を確保して1~2角をロスなく周り、向こう正面からジワジワと進出する様な、アレグロモデラートにとって未経験の競馬が必要になるかもしれません。何れにしても、スタート~1角のポジションがこのレースの展開を大きく左右すると想定され、ここは乗り替わりの池添Jの経験と判断に委ねるよりありません。
翌日は全弟ハーツコンチェルトが大舞台に臨みます。姉としての威厳を示すためにも、その前に良い流れを作ってほしいところです。