5/27、京都9R・御室特別(2勝クラス・芝2000牝)に愛馬アレグロモデラートが出走しました。挫石による頓挫を挟んで、約半年ぶりのレースでしたが、結果は13着と期待した成果は得られませんでした。
このレースの最大のポイントは気性面のコントロールで、前走では「鞍上が跨がってから急にスイッチが入ってしまった」とのことで、レースでは押しても進まない状況になってしまいました。
そう言う意味で、今回も馬場入り前後を注目していたのですが、パドックを周回する姿は落ち着いていて全く問題はなく、鞍上が跨っても我慢が出来ている様に見えました。しかし、馬場入りしてから状況が怪しくなったらしく、ゲート入り前の状況は激しく発汗して、テンションも上がっている様に見えました。
本レースの展望記事では「何れにしても、スタート~1角のポジションがこのレースの展開を大きく左右する」と書いたのですが、正にこの不安が現実のものとなりました。大外枠からのスタートはそれなりに出たのですが、先手を取りに行くも行き切ることが出来ず、2列目の内から5頭目を大きく距離ロスする形で1角~2角を回る状況になりました。ある意味、これは想定される最悪の形であり、これならば、展望記事で書いた様に「中段に控えて1角~2角を距離ロスなく回る競馬」をして欲しいところでした。
それでも、前走と比較すれば馬は走っていたと思うのですが、バックストレートで最後方に控えていたファジェスが捲って出たことで状況が一変します。これにより先行馬には息の入らない展開となり、差し有利の展開に変わってしまいました。これは間違いなくアレグロモデラートにも厳しかったと思います。
そのまま3角~4角も外々を回らされてしまい、直線で大外に進路を確保するもすでに脚色は鈍っており、鞍上はまともに追うこと無く、13着に沈む結果となりました。レース後の武井師のコメントによれば「追い切りの動きが良かったので期待していましたが、馬体が少し緩かったのと、大外枠が影響したかもしれません。」とのこと。
確かに大外枠を引いたことが今回の展開の原因ですから、この指摘は間違いないのですが、先行策を取りたい一方でスタートに難の有るアレグロモデラートにとって、スタート~1角の距離が短い「京都・芝2000」と言う舞台は適性を欠いた様に感じます。
恐らく本馬にとっての理想は1角までの距離が長く、かつ坂によりペースの上がらない中山・芝2000の様なコースではないかと思います。只、次走を中山開催まで待つワケにも行きませんので、次善の策として中京・芝2200(7/2・木曽川特別)を候補にするのは如何かと思います。左回りが心配ですが、引き込み線からのスタートにより1角までが長く、坂も有るのでペースも上がりません。200Mの距離延長も本馬にはプラスに寄与すると思います。
今回の着順は残念でしたが、中間の走り自体は前走の様に酷いものではありませんでした。気性的に扱いの難しいアレグロモデラートには、出来るだけ鞍上を固定してもらい、本馬を理解して乗って貰える様な配慮をお願いしたいと思います。