6/18東京12R:トレブランシュは理想の展開も5着

6/18、東京12R・1勝クラス(芝1400)に愛馬トレブランシュが出走しました。

1200Mに短縮して臨んた前走は、本馬には忙しい展開になったことから、再び1400Mに戻しての一戦となりました。また、今走から古馬混合戦に変わり、斤量も-1kg減の53kgになりましたが、実力上位を3歳馬が占めていたことから、ハンデの影響はありませんでした。

まず、このレースのポイントになったのは馬体重。中10週の休み明けにも関わらず、まさかの-8kg減った416kg。過去最軽量を記録してしまいました。2走前の春菜賞の434kgに対して、-20kgと言うのは軽量馬であることも含めて尋常な体重減ではありません。入厩後の追い切りも軽目でしたし、状態的にはベストでは無かったと思います。

只、パドックを周回する姿は特に入れ込んでいる雰囲気は無く、馬場入り後も時間を掛けて埒沿いを歩かせた後は、スムーズに返し馬に入って行きました。

スタートは何時もの様に最高のタイミングで発馬を決め、更に二の脚も付いて、馬なりのままハナを奪うことに成功します。このスタートから先頭に立つ能力は天武の才としか言い様が無く、今後も武器にしなければなりません。

レースはハナを譲ることなく4角を回りますが、何よりも評価したいのは前2走の様な暴走モードに入らなかったこと。後ろを突っつかれながらも3Fを34.8の溜めの効いたペースで逃げられたことは、本馬の今後を大きく左右するものと思います。

問題は直線を向いた所で、もう1段のギアが上がらなかったこと。Dコース変わりで埒沿いの芝の状態も良く、溜め逃げが出来たことからも、もう少し逃げ粘れると思ったのですが、案外と抵抗が効かず、有力馬に飲み込まれて最終着順は5着でした。

もっとも最後で失速した訳では無く、ラスト3Fの34.9は過去最速の上り時計です。切れる末脚の無いことから、もう少し前半をセーフティに逃げた方が、着順が上の可能性はあったかもしれませんが、個人的には本走の津村Jの騎乗は完璧だったと思います。

目先の着順を上げることよりも、脚を溜めながら逃げることを覚えることの方が、将来的な価値は高いですし、何より今回の結果をみれば、更なる距離延長の可能性も見えてきます。繰り返しになりますが、本馬の武器はスタートと二の脚の速さであり、楽に先頭に立つ能力です。これを活かすには、先行有利のコースを選ぶことが理想であり、その意味で東京・芝1400は逃げ馬にとって絶対有利なコースではありません。

福島・芝1700-1800の様な先行有利のコースで戦うことが出来るためにも、距離を少しずつ伸ばして行くことが、本馬には有用であると思います。特に、本馬は馬格がありませんから、気性さえ対応出来れば、短距離よりも長距離に適性があるはずです。

レース後の稲垣師からも「1200mよりは1400mの方がリズムが良い。」旨のコメントが出されており、短距離専門路線が撤回されたことは何よりの朗報だと思います。また、次走については新潟・芝1400を目標にする方針が示されました。新潟・芝1400ならば、内回りでラストの直線が短い上に、平坦なコースもトレブランシュの脚質にマッチすると思います。

今回は5着とは言え、レースレベルは相当高いものでしたので、それほど悲観する必要はありません。脚質に適したコースを選択した上で、体調を立て直して臨むことが出来れば、1勝クラスの突破は普通に見えて来ると思います。

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