GF出資馬の近況 2023/6/23:ルヴァンヴェール、ローズボウル、アレグロモデラート、ダイヤモンドフジ、スマラグドス、ジュエルアズギフト、ソウルアンドジャズ、ビクトリーフォース、サミアド
1.ルヴァンヴェール
大井・宗像厩舎にて調整中。前走後も馬体に問題の無いことから次の開催でも出走が予定されています。具体的には6/30の大井・B2クラス(ダート1400)が目標になります。1200Mに短縮した前走が明らかに忙し過ぎたことから、1400に戻した上で揉まれないポジションでの競馬を目指すものと思われます。鞍上は船橋の本田Jへの乗り代わりになります。
2.ローズボウル
千歳の社台Fでリフレッシュ休暇に入っています。現在は連戦の疲れを癒している状況で、WMとトレッドミルを用いた軽目の運動のみが行われています。馬体重は528kgまで増加しており、「今後はじわじわと運動レベルを上げていく予定」とのこと。
3.アレグロモデラート
7/1の松島特別(福島・芝1800牝)への出走に向けて、美浦TCに帰厩しています。6/21、美南Wで追い切りを実施して、馬なりで82.3-66.0-51.9-37.2-11.5の好時計を記録しています。武井師のコメントに依れば「ダイナミックなフォームで、自分で加速しながら最後まで余裕もあり、仕上がり状態も悪くありません。」とのこと。本馬の問題は馬場入りしてテンションが急変してしまうところなので、そこの辺りを鞍上を含めて調教時から慣らして欲しいところです。次走の鞍上は大野Jへの乗り代わりになります。
4.ダイヤモンドフジ
栗東TC近郊のドラゴンFにて調整が行われています。場長のコメントに依れば「まだ疲れが抜け切らない様子のため、ゆったりしたメニューで疲労回復に専念しています。」とのこと。飼葉の喰いも良くないらしく、中央への再登録にはもう少し時間が掛かりそうです。酷暑の時期は厳しいですし、秋競馬まで待つ流れかもしれません。
5.スマラグドス
栗東TCにて調整中です。6/25の城崎特別(阪神・芝1800)への出走が確定しました。鞍上は松山Jの継続騎乗となります。先週の追い切りで超絶好時計を出したことから、直前追切はCWを単走にして、81.2-65.9-51.6-36.9-11.6(馬なり余力)を記録しています。あまり負荷を掛けないように行ったとのことですが、普通に好時計が出ています。
西園師のコメントに依れば「この動きならレースでもっと上位に来ておかしくないですし、マイルからの距離延長とリフレッシュ効果で、変わり身を見せて欲しいところです。」とのこと。正に、調教の動きが本番で出せれば、1勝クラスは通過点の筈なのですが..。
6.ジェルアズギフト
キャニオンファーム土山にて調整中。引き続き、周回コース2~3周と坂路を15-15ペースで登坂しています。牧場スタッフのコメントに依れば「この馬なりに順調にきています。ラスト14秒までは問題無くこなせていますし、トレセンの坂路でももう少し時計を詰められるようになればと思います。」とのこと。流石にあとのない時期になりましたし、節も足りて来た状況ですから、せめて今後の予定くらいは示して貰わないと困ります。
7.ソウルアンドジャズ
6/20、美浦TCに帰厩して、デビュー戦に向けての調整に入っています。当初はもう少し遅い入厩が予定されていましたが、「ゲートの出が遅い」との噂も有ることから、ゲート練習の時間を取るために予定が前倒しされています。
6/22、武井師のコメントによれば「一歩目は遅かったですが、二の脚が試験時よりも加速出来るようになってきました。牧場の坂路でしっかり乗り込まれたことで、トモ脚に力が付いてきました。」とのこと。まだ、具体的なレースの予定は示されていませんが、7月下旬の中京開催を予定することに変更はありません。
8.ビクトリーフォース
山元TCにて調整が続けられています。現在の運動メニューは坂路13-12ペースで、3Fを38秒台まで進んでいますが、テンからスピードを上げて行くと最後かまだ苦しい状況とのこと。また、動きにもバラツキがあることから、「もう少し乗り込みが必要」との判断です。夏競馬でデビューの可能性も示唆されていましたが、この気配ですと普通に秋競馬デビューになりそうです。
9.サミアド
北海道の武田Sで育成が続けられて来ましたが、半兄ルヴァンヴェールと同じ、美浦近郊のケイツーSへの移動を完了しています。これにて2歳グリーンF出資馬の3頭は、全て順調に移動を終えたことになります。
輸送熱もなく、状態は安定しており、牧場スタッフのコメントに依れば「馬房でも落ち着いて飼い葉も食べてくれています。精神面も落ち着いています。」とのこと。ルヴァンヴェールが気性面で煩く、最終的に去勢されたことを考えると、兄よりも落ちついている様であれば、安心感が出て来ます。