8/12、新潟6R・新馬戦(芝1400牝)にて愛馬リリーズブルームがデビューを果たしましたが、内容的には全く見所が無く、収穫の得られないレースになってしまいました。
まず、このレースに臨む前段階として、前日輸送の時点でのトラブルがありました。馬運車内でそうとう暴れたとのことで、額をパックリと割ってしまう怪我を負ってしまいました。額の怪我ですので、見かけの傷以上の流血があったと考えられ、当日朝の運動でも流血がみられる状況でした。
これが装鞍時点でも流血が認められれば、獣医から出走ストップが出されるところでしたが、結果的にはその様な状況には至りませんでした。只、結果論ではありますが、重要な新馬戦の舞台をこのような状態で臨むことになったことは、残念でなりません。厳密なルールは把握していませんが、中央競馬で枠番発表後に厩舎側から回避を申告することは出来なかった様に思うので、出来ればドクターストップになって欲しいところでした。
デビュー戦の馬体重は444kgで、チャンピオンヒルズ在籍時の馬体重に対して-30kgのマイナス体重でした。デビュー戦のため比較材料がありませんが、-30kgは流石に減り過ぎた気がしないでもありません。新馬の長距離輸送も含めてベストな仕上がりで臨めたのかも疑問が残るところです。これに関しては、次に放牧に出されたあとの馬体重で判断をするより無いでしょう。
レースはスタートで出遅れてしまい、二の脚も付かずに追走にも苦心する状況。レースのペースは1000M通過が59.0なので、新馬戦としては速いペースではありましたが、それにしても遅れ過ぎ印象です。3角を12番手で侵入しましたが、4角出口では最後方まで後退してしまいました。
せめて、前半を抑えた分だけせめて末脚を伸ばして欲しいところでしたが、ラスト100M付近で一瞬伸びて2頭を交わし、最終着順は12着となりました。上り3Fの時計も36.1の6位タイですので、然して目立つものではありません。
自分の見る限り、本レースでの収穫は無難に1週回って来ることが出来ただけで、スタートと終いも見るべきものは無かったと思います。もっとも、14着とは言え、勝馬とのタイム差は1.7秒ですので、極端に悲観する必要はないのかもしれません。
レース後の牧浦師のコメントによれば、まず「額の外傷は問題なかった」とのことですが、今回の結果を以てして、どうして「問題は無かった」と判断が出来るのか、大いに疑問を感じるところです。
またスタート~序盤に関しては「ゲートがやっぱり練習の時から速くなかったので、もうちょっとスムーズに流れに乗れていれば馬も行く気になってまた違ったと思う。」旨のコメントをされています。しかし、新潟・芝1400と言う内回りコースを選んだ時点でスタートが重要であることは自明であるのに対し、「ゲートが上手くない」と総括することは、準備不足を露呈する所でもあり、コース選択が間違っていたとも考えられます。
一方で鞍上の松岡Jからは「馬はスピードがあって凄く良い馬」のコメントがされていますが、今回の展開のどこで「スピードがある」と感じられたのか理解に苦しみます。また、「今日は能力を発揮出来なかったです。」とも言われていますが、追い切りで乗った記録もありませんし、この感想に至った根拠も薄弱に感じます。
今後の予定は馬の状態を見てから判断される模様ですが、次走は陣営の準備を含めて、もう少し内容のある競馬を期待したいところです。