8/27小倉7R:スマラグドスは悩ましい展開から2着

8/27、小倉7R・1勝クラス(ダート1700)に愛馬スマラグドスが出走しました。相手関係に恵まれたことで、勝ち切ることが期待されたレースでしたが、思ったよりも難しい展開になってしまい、結果は2着に留まりました。

まず、今走の馬体重は増減無しの460kg。6月以降、連戦を続けて来た本馬ですが、常に460kg前後の馬体重が維持できており、体質的な強さを伺わせてくれます。使い詰めの割に、気性面は「レースに慣れて落ち着いて来た」様な感すらありました。

一時は危うさの見られたゲートも全くの不安を感じさせず、無難なスタートを切ると、鞍上が積極的に押して出て、砂を被らない2番手のポジションを確保しました。逃げる4番マルベリーシチーを先に行かせて、その外側位置をキープ出来たことは、狙い通りの展開だったと思います。

只、このレースを難しくしてしまった最大の要因は、更に外から16番ワンダーウィルクに絡まれたてしまったことでしょう。3頭併せの真ん中に挟まれる形は、揉まれることを嫌うスマラグドスにとって、限りなく避けたい展開でした。

ペース的にも決して速いものでは無かったことから、結果論ではありますが、早目に逃げ馬に競り掛ける形に持ち込むことで、3頭の真ん中に挟まれる形を脱出してしまった方が正解であったと思います。

..とは言え、逃げ馬と遣り合って2頭共倒れになってしまえば、それはそれで苦言を呈されることになりますから、新人騎手にとっては難しい判断が迫られたと思いますし、「その判断が甘い分だけ-3kgのハンデを貰っている」と考えれば、止むを得ない展開であったと割り切るよりありません。結果的にレースは逃げ馬に楽をさせる展開になってしまい、最後まで捕まえることが出来ずに終わってしまいました。

一方で、このレースでスマラグドスの成長を感じたのが4角を回ったあとの走りです。直線を向いた辺りで左右から寄られたことで、これまでならば怯んで競馬を止めてしまう形になりましたが、怪しい雰囲気は見られたものの、外側をボックスする馬を引き離すと、そこから伸び直して、3着馬との叩き合いを制して、2番手を譲ることはありませんでした。

正直、乗り方ひとつで勝てたレースだとは思いますが、鞍上を責められるレベルでもなく、今回は仕方の無い2着であったと割り切っています。一方で、最後の直線の走りは、デビュー2戦目で他馬からぶつけられて受けたトラウマからの脱却を感じさせるもので、精神的な成長を感じさせてくれました。

また、鞍上とのコミュニュケーションが良く取れているのか、ゲートで不運な気配を見せることが無くなり、確実な先行力を示すことが出来ました。この二の脚があれば、枠番に関わらず、前からの競馬が出来るものと考えられ、現級突破には然して時間は要しないものと思われます。

レース後の西園師からは、「逃げ切りを許す形となりましたが、追いかけ過ぎる訳にもいかず、今日は仕方がなかったですね。」の旨の評価がされています。また、今後の予定については「ここまで4戦続けて出走しましたので、この後は一息入れさせる予定です。」とのコメントが出されています。

放牧期間が明示されていませんが、西園師であれば短期放牧で戻す可能性も多々あるかと思います。その場合、10月末の第3会場の新潟にダート1800の番組が多数組まれていることから、ここを狙って行く様な気がします。

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