DMM出資馬の近況 2023/9/21:グランベルナデット、グランデスフィーダ、ミスティックロア、スマイルコレクター、シンハナーダ
1.グランベルナデット
紫苑S(G2)で秋競馬の復帰戦に臨むも10着に沈んだグランベルナデットですが、レース後も馬体と脚元に問題はなく、当初の計画通り秋華賞(G1)を目指す方針が示されました。
9/21、美南Wで追い切りを実施して、57.3 41.3 12.6(位置6,馬なり)を計時しています。時計は軽めですが、始走段階なのでこれで充分でしょう。只、調教助手からは「春の一番良かった頃に比べると、右トモの緩さが気になります。」のコメントが出されています。
この緩さは美浦TCの坂路が閉鎖されていた弊害の可能性が高いのですが、それも斜度を2倍に上げた新坂路が今週からオープンしたことで、良化が期待できると思います。
秋華賞の出走自体は収得賞金から確定的となりましたので、鞍上は松山Jが継続確保されました。大竹師からは「前回は病み上がりでしたし、次を見据えた仕上げでもありましたが、今度は加減せずに乗り込んでいく予定です。」のコメントが出されています。
2.グランデスフィーダ
9/30の阪神・1勝C(ダート1400)への出走を目標に、栗東TCにて調整が続けられています。9/21、栗東坂で鷲頭Jを背に1週前追い切りを実施して、51.1 36.7 23.7 11.9(一杯に追う)の自己ベストを記録しています。
全体時計で51秒前半を記録した上に、ラスト2Fで11秒台のラップを並べており、これは3歳1勝馬のレベルを超えた時計です。鞍上の鷲頭Jからは「1勝クラスにいる馬ではない。」のコメントがされています。
また、池江師からも「あれだけ動くということは相当体調がいいんだろうと思います。ここまでの時計が出たのは初めてですし、楽しみです。」の高評価が出されています。
3.ミスティックロア
チャンピオンヒルズにて放牧中です。この中間は馬具を工夫しながらテンションの上がる問題に取り組まれており、厩舎長からは「牧場でうるさい感じが出てきたのは初めてで、そこを出してきてくれたので教育をしながら走るバランスを変えていきたいと思っています。」のコメントが出されています。
外厩ではリラックスしてしまい、気性面の問題を表に出さなかった本馬ですが、今回は問題を表面化させることで、矯正に取り組む方針で進められています。
4.スマイルコレクター
山元TCにて調整が続けられています。この中間も順調に乗り込まれており、坂路15秒ペースの強めが乗られています。フォームの問題もハミを工夫した成果で変わって来てるとのこと。この結果を受けて、9/22に美浦TCへの帰厩が決まっています。馬体重は463kgまで増加しており、強目を乗っても全く減っていないとのこと。
厩舎長のコメントに依れば「移動も決まったのであとはトレセンの環境でのテンションだけだと思います。」とのこと。走ってしまえば折り合いは付くのですが、そこまでが難儀な馬と言うこともあり、厩舎長からは調教から乗れる鞍上でレースに向かうことを推奨されています。
デビュー戦の目途は10月の東京で、距離は芝1600~1800になる模様です。取り敢えず、トレセンで出す初時計に注目したいと思います。
5.シンハナーダ
ノーザンF天栄にて調整中です。デビュー戦を目前にしながら、骨瘤によりリセットすることになった本馬ですが、治療の効果が漸く出て、この中間は乗り運動が再開されています。
現在の運動メニューは軽目のキャンターですが、長期の休みにより筋肉の鍛え直しから始める必要があるとのこと。また、骨瘤の悪化を防ぐためにも、重心を下げたフォームにしたいとのことで、このタイミングでバランスの修正を図るとのこと。
元々、追い切りの時計は出ていたシンハナーダですし、ここに来てレイデオロ産駒が走り出したことを含めて、本馬への期待は大きくなっています。