10/21、東京2R・未勝利(ダート1400)に愛馬サミアドが出走しました。同条件の前走でタイム差無しの2着を記録していることから、ここは勝ち上がりを決めてしまいたい一戦です、
このレースの全てはスタートに尽きました。これ以上ない好スタートを決めると二の脚もついて、最初から1馬身半のリードを奪って楽々とハナを切りました。前走で示した走力から考えて、何らかの上積みがあれば勝てる状況にあったとすれば、「この超絶スタートを決めた時点で勝利は手中にあった」と言っても過言ではないでしょう。
ハナを切ったサミアドは直ぐにスローペースに落とし、3角~4角をポジションをキープして回ります。この間に対抗馬達が競り掛けて来なかったことも、サミアドには有利に働きましたが、仮に競り掛けて来たとしても、脚を失うのは後続馬の方だったでしょう。
鞍上の菅原Jはラスト200Mまで追い出しを我慢しましたが、それでも先頭は譲ることはなく、Goサインが出てからは見る見る後続を引き離して、5馬身(0.8秒)差をつけての完勝となりました。時計的にも優秀で、Target-JV補正タイムでみると指数「106」を記録しています。
これならば、昇級戦でも十分に戦えると考えられることから、今後への期待も大きく膨らんだのですが、翌日の馬体チェックにて左後球節に熱感が出てしまいました。レントゲン検査による獣医師の診断は「左後肢球節部の第一趾骨にひび、全治までの期間は6~9ヶ月」とのこと。
診断結果によれば、復帰は来年の秋以降となりますので、本世代からスタートする新しいダート短距離路線に乗せる夢は潰えました。正直、この状況は残念でなりませんが、見方を変えれば、ひびで済んだことは不幸中の幸いと前向きに捉えることも可能です。もしこれが完全な骨折だったら部位から考えて、引退かそれ以上の悪い結果まで有り得ました。そして何より、本走で勝ち上がっておいたことが、本馬に時間を与えられることに繋がりました。
1年後に競馬場でその姿が見られるまで、急かすことなく待ちたいと思います。