12/24、阪神9R・クリスマスエルフ賞(2賞クラス・ダート1800)に愛馬スマラグドスが出走しました。前走で1勝クラスを大差勝ちして臨んだ昇級戦は6着に終わりましたが、内容的には2賞クラスでも十分に戦える力を示してくれたと思います。
このレースのポイントは継続騎乗の田口貫太Jでした。前走は理想的な騎乗で本馬を勝利に導いてくれた田口Jでしたが、本走ではその若さを露呈する結果になってしまいました。
まず、スタートは絶妙に決めると促して先行ポジションを取りに行きます。この辺りは、スマラグドスを完全に手中に収めている感もあり、主戦として戦ってきたメリットが強く出ていたと思います。
1頭が先行し、2番手を3頭が並列する形で1角に進入。ここから5番を競り落として2~3番手をのポジションを固められれば良かったのですが、そこは相手も譲ってくれず、結局3頭並走の外3頭目でバックストレートを走ることになりました。
そして、理解の出来ないのが1000M付近でポジションを大きく下げてしまったこと。これについてのコメントは出されていないので、実際の所は不明なのですが、恐らくは3角~4角の距離ロスを嫌って、下げて内に潜り込もうとしたものと想像しています。
只、結果的にはこれが悪手で、捲って来た11番に外を塞がれてしまいます。これで一気に窮屈な競馬になってしまい、馬群に揉まれながら3角~4角を通過。正直、これまでの本馬であれば、ここで競馬を止めてしまうところでしたが、モデルチェンジしたスマラグドスはファイティングスピリットを失いません。なんとか馬群を割って出ようとしますが、前が壁になって思う様に進路を確保することができません。
只、これについては11番が前でフラフラ走った影響も大きく、田口Jだけを責めることは出来ません。結局、進路を確保出来たのはラスト200を切ったあとで、そこから最後の末脚を伸ばしますが、横一線の6着と言う結果になりました。恐らく、この競馬であっても、11番が邪魔にならなければ3着馬よりは前に行けたと思います。
ぶっちゃけた話、もう少し鞍上が巧みに4角出口を捌くか、追い出しを我慢出来ていれば、上の着順が取れたと思います。そう言う意味では、減量騎手をその恩恵の無い特別戦で使うことの是非でもあるのですが、これまでのスマラグドスと田口Jが積み上げたレースを考えれば、今回の結果は勉強代と割り切ってあげて良いと思います。只、可能ならば2勝クラスまでは減量の恩恵の貰える、平場のレースで田口Jを使ってあげたいところです。
レース後の西園師からは「今までは脆いところもあった馬ですが、経験を積んだことで競馬ぶりの成長が感じられ、このクラスにメドの立つ内容だったと思います。」のコメントが出されており、着順以上に現級で戦えるところを示したレースだと思います。
今後の予定については明らかにされていませんが、そこはスパルタ式の西園厩舎のことですので、このまま続戦する様な気がします。只、直近は関西圏の2勝クラスに適当な平場のレースが組まれておらず、最短が2/10の京都・ダート1900になります。ここを目指すのであれば、短期放牧を挟む選択肢もあるかもしれません。