12/24、阪神10R・サンタクロースS(芝2000)に愛馬グランベルナデットが出走しました。秋競馬で重賞を2走して大敗を重ねた本馬ですが、自己条件からの出直しとなる一戦です。
本走の鞍上は乗り替わりの鮫島克駿J。課題のスタートは必ずしもベストではありませんでしたが、二の脚が付いて4番手のポジションを確保します。このままのポジションで前を追う展開になれば理想でしたが、先頭の2頭がやり合って暴走してしまい、早々にレースから消えてしまいます。3番手の馬はハイペースをみて控えましたが、それでも途中まで付き合ってしまったツケは重たくこれも脱落。
結果的に4番手を進んだグランベルナデットが実質的に逃げる様な展開になり、後続馬の目標にされる形になってしまいました。大竹師のコメントに依れば、グランベルナデットは先頭に立つと物見をする傾向があることから、前を追い掛ける形が希望でしたが、期待通りの形に収まることは出来ませんでした。
レースは4番手のまま進み、3角~4角で3番手の馬を吸収。直線で進路を確保し、そこから春の頃の様に伸びて来れば勝利は確実でしたが、期待した末脚は見られません。逆に本馬を目標にして来た後続馬につかまって、最終着順は6着に終わっています。
レース後の鮫島Jのコメントによれば「前を追いかけなくても良かったのですが、後ろから来られて思っていたより早く仕掛けていくしかなく、後ろが楽な展開になってしまいました。前々の競馬で結果を出している馬なのでポジションは悪くないと思いましたが、流れが向きませんでした。」とのこと。
このコメントを読むと、「今回も展開が向かなかっただけ。本馬の能力はこんなものではない。」と思いたくなるのですが、今は「現在の能力は3勝クラスが適性レベル」と現実を認識すべき時だと思います。「現時点では重賞に格上挑戦する馬では無く、地道に3勝クラスの突破を目指す馬」であると思います。言い換えれば、「3歳から準オープンで勝負できる馬」と言うことであり、これを卑下する必要はありません。
例えば、今回のレースを振り返っても、先行馬の1000M通過は58.6の超ハイペースでしたが、グランベルナデットの1000M通過は約61秒であったと推測でき、決してハイペースではありません。春競馬の頃にこのペースで走っていれば、34秒台前半の時計で上がれた筈です。しかし、本走の上り3Fの時計は35.1であり、これはベストより1秒近く遅いものです。仮に忘れな草賞と同じ3F34.2で上がれていれば、このレースも勝ち切れていた計算が成り立ちます。
飽く迄も個人的な印象ですが、今は「春競馬と同じ能力レベルに戻れていない」ことを認識するところから始めるべきで、一足飛びに古馬重賞戦線を目指すべきでは無いと思います。使いながら調子を戻して行くのか、放牧してリフレッシュさせるのが良いのかは、陣営の判断に任せるよりありません。何れにしても本馬はまだ3歳であり、焦る必要はありません。
PS.
ここまで書いて来た内容とは矛盾してしまうのですが、次走に愛知杯(G3)を狙うことは例外的にアリかもしれません。愛知杯は希少な牝馬限定のハンデ戦であり、本馬が出走できれば相当有利な斤量で出走できる可能性があります。「グランベルナデットは他の3勝クラス馬に対して収得賞金が100万円多く、出走可能性は高い」と言うアドバンテージもあります。「取り敢えず特別登録をしておいて、相手関係を見て最終判断する」と言うのは賢い方策だと思います。