1/20、中山11R・初富士S(3勝クラス・芝2000・ハンデ)に愛馬グランベルナデットが出走しました。春のクラッシックを棒に振り、秋競馬から復帰した本馬でしたが3走して結果を出せず、この状況が続けばダート転向も視野に入る本馬でしたが、春の好調時の競馬を取り戻して復活の勝利をあげてくれました。
まず、グランベルナデットの過去の2勝は何れも「逃げ馬を睨むポジションでリズム良く競馬を進め、早目に抜け出して後続に脚を使わせる」と言うものでした。これが本馬の好走パターンであることは明らかです。
これに対し秋の3走の内容を振り返ると、紫苑Sは超ハイペースの展開に対して無理に付き合い、先行して失速。続く秋華賞は超スローペースに対して最後方に位置取りし、競馬に全く参加できず。3走目のサンタクロースSは先行した3頭が無謀な逃げを打ったことで、4番手の本馬が逃げる形になってしまい控えた馬達に差されてしまいました。
要するに、秋の3走は何れも本馬にとっては酷い内容の競馬であり、好走パターンの競馬は実現出来ていませんでした。これに対し本走では、乗り替わった横山武史Jが本来の競馬を展開します。まず、外枠から好スタートを決めると、積極的に追い出して先行ポジションを取りに行きます。このとき、ハナを主張して来た6番を先に行かせて、理想の2番手に折り合います。
ここから前半は緩んだペースに脚を溜めると、1000Mを60.7秒の標準ペースで通過。そして、ここからがグランベルナデットの真骨頂で、ロングスパートを開始します。ラスト400Mで逃げ馬を捕まえると、更に加速して後続を引き離します。最後の1Fこそ12.2に落ちましたが、後半ラップに11秒台を連発すれば、後続馬が付いてくることは出来ません。忘れな草ではラスト3Fを全て11秒台で纏めましたが、それよりも長いスパートでした。
メンバレベルは必ずしも高いレースではありませんでしたが、先行して突き放す形は間違いなく強い競馬をしたと考えて良い筈です。レース後の大竹師からは「自分の形に持ち込めば走れることがわかりましたし、オープンに上がれて良かったです。」のコメントが出されています。また、今後の予定については、3月の中山牝馬S(芝1800牝・ハンデ)を本線に福島牝馬S(芝1800牝・ハンデ)への出走を検討するとのこと。
初富士S→中山牝馬Sと制することが出来れば、これは昨年のスルーセブンシーズの再現になります。是非ともこの出世ローテーションに挑んで欲しいと思います。