1/28、京都9R・大津特別(2勝クラス・ダート1800)に愛馬ミスティックロアが出走しました。2勝クラスを連続2着に惜敗し、続戦で迎えた本走でしたが、見事に3度目の正直で勝利を手繰り寄せてくれました。
ミスティックロアの能力が2勝クラスでは抜けていることは疑いなく、レースのポイントは本来のポテンシャルを発揮させることが出来るか否かにありました。特に前走は鞍上が余裕を持ちすぎて失敗した面が否めませんでしたので、坂井Jとしても同じ轍は踏めない相当なプレッシャーがあったと思います。
本走の馬体重は+4kg増加した522kg。本馬の気性面を考えると、追い込まずにプラス体重で来られたことは良かったと思います。パドックの状況は発汗こそ目立ちましたが1人で引けており、過去走もよりも落ち着いているかに見えたのですが、実際の所は今回も相当危うかった様です。
スタートは無難に決めると、先行したい外の3頭を行かせて、中段5番手で折り合います。そのまま1角~2角をロスなく回り、向こう正面では外への進路を確保した5番手。この時点で、自分は「このレースは貰った」と思ったのですが、想定外だったのはペースが超スローに落ちたこと。1000M通過が64.6秒では流石に遅すぎます。
3角を回った所からミスティックロアも早めの進出を開始しますが、極端なスローペースに前も止まりません。ここからはドゥラレジリエントとの叩き合いとなり、またもや2着の悪夢が過りましたが、足まで使って追った坂井Jの気迫が優って頭差の差し切り勝ちとなりました。
超スローペースの展開から勝ち時計は目立ちませんし、実際、Target-JVの補正タイムも「97」で2勝クラスの水準に達していません。この辺りについて、坂井Jからは出来落ちが指摘され、またテンションも普通ならば競馬にならない状態だったとのこと。
言い換えれば、その中で勝ち切ったところに本馬の凄さを感じます。先行馬が36.1で上がる明らかに前残りの展開に対して、自信最速の35.9の末脚を繰り出して差し切って見せたところが、勝ち時計ではなく本レースを評価すべきポイントでしょう。
今後の予定に関して矢作師からは「自分としては東京ダート2100Mを使ってみたい気持ちがあるのですが、このテンションだといろいろと克服する必要があります。」とのコメントがあり、先ずはリセットを入れることになるようです。次走を東京のダート2100とすれば、4/27の是政Sと5/19のメモリアルヒーロー⑨が候補レースとなります。約3ヶ月の間隔が空きますので、両方使う前提で調整されると思います。