5/5、東京7R・1勝クラス(芝1400)に愛馬トレブランシュが出走しました。長期休養明けの前走を殿負けしてしまい、改めて再起を図る一戦でしたが結果は13着に敗れています。
この日の馬体重は+2kg増加して426kg。2歳時から馬体重が全く増えていないことが本仔の真の問題点かもしれません。只、1年振りに直にパドックで見た姿は依然と比較して落ち着いて歩けている様に見えました。
しかし、気になったのは返し馬。馬場入りした所から落ち着きの無さが現れており、銜を嫌がる様な雰囲気がありました。お世辞にも綺麗に返し馬に入れた状況にはありませんでした。
レースは得意のスタートを普通に決めて、内枠に先行脚質の馬がいなかったこともあり、楽にハナを取り切ります。ここから後続を3馬身程度離した単騎逃げの体勢に入り、4角を回った所でも態勢は変わらず。
しかし、本馬が良かったころであればここからの粘りが効いたのですが、ラスト400Mで脚色が鈍ります。これには「他馬に競り拠られた」とか、「馬場の悪い所を通過した」の様な要因はありませんでしたので、単に「脚が持たずに失速した」と言うことになります。ラスト200M手前でリードを失うと、そこからは全く抵抗できずに13着に沈んでしまいました。
雑に見れば「逃げて脚が持たずに失速して大敗」とも言えるので、「逃げ馬のアルアル」みたいに思いたいのですが、最大の問題は「このレースのペースはトレブランシュ自体が作ったペースだった」と言うことです。「競られてペースが上がり苦しくなった」のであれば、「展開が向かなかった」とノーカンに出来ますが、ハイペースでセーフティに逃げての失速ではフォローのしようがありません。
脚が持たないのであれば、溜め逃げする余地はありましたし、そもそも1000M通過タイムの57.1はトレブランシュにとっては未知のハイペースでもありません。デビュー3戦目の同コースの春菜賞では逃げて3着に敗れましたが、1000Mを56.7で通過し、それでも走破時計は1.21.4でした。それに対して本走の時計はは1.22.2ですから、走れていないことは明らかですし、成長を感じることも出来ません。
石川Jからはレース後に長いコメントを頂いていますが、ポイントは「口向きの難しさが9割」「最後は止めていて気持ちの面も大きい」「最後は体力がない」と言った辺りに集約されます。スピードの制御の効いた騎乗の出来ないことに問題が認められ、大切な3歳の時期を棒に振ってしまい、競馬を教えて来なかったツケが回って来たと言うことでしょう。
何れも調教過程の問題が大きく、厩舎力で立て直して欲しいところですが、陣営からはこれらの修正に対する処方箋は示されていません。今後については放牧に出した後に短距離ダートを試すとのこと。先行力に賭けてダートを試すのは「有り」だとは思うのですが、並行してスピードコントロールを教えることが不可欠の様に思えます。