5/25桃山S:ミスティックロアが優勝、スマラグドスは10着

5/25、京都10R・桃山S(3勝クラス・ダート1900ハンデ)に愛馬ミスティックロアとスマラグドスが出走しました。この2頭は過去に五条坂特別にて対戦し、その際はスマラグドスが会心の勝利を収めていますが、今回はミスティックロアが優勝し、前回対戦のリベンジを果たしています。

先ずは優勝したミスティックロアの回顧から。4カ月のリフレッシュ休暇を経ての出走となった本馬ですが、馬体重は+8kg増加した530kg。いよいよ大台に乗って来ましたが、フレームの大きな本馬だけに、パドックを周回する姿に重め感は感じませんでした。それよりも、二人引きになること無く落ち着いて周回出来ている姿に精神面での成長を感じました。

スタートは何時もの如く決まらず、中段後方11番手からの競馬になりました。これ自体は毎度のことなので、特段の問題ではありません。無理なく1角~2角を回ると、2角の出口から馬群の外に持ち出しました。そのまま3角~4角を内埒から5頭目の大外をぶん回して、4角出口では5番手にまで進出。

直線に向くと着実に前との差を詰めて行き、ラスト100Mでキッチリ先頭を捕まえると、後続の追撃を許さずそのままゴールラインを切って行きました。然して余裕の無い勝利にも見えますが、坂井Jのコメントに依ればソラを使うのを防ぐためにギリギリまでトップに立つのを我慢したとのこと。一方で、追い上げて来たゴールドバランサーに抜かれるイメージは無かったとのことで、実態的には余裕のある完勝であった模様です。むしろ、乗り手の指示に従って追走をコントールできたミスティックロアの精神面の成長が光りました。

内容的には力量差を考えて強引にねじ伏せた競馬であり、3勝クラスでこの勝ち方が出来る点からも、オープン競争での活躍が期待されます。ぶっちゃけ、2勝クラスで躓いた2戦も、この時と同様の強引な競馬をしていれば、問題なく勝ち上がれていたと思いますし、坂井Jもその時の反省を今走に活かしたものと思います。

なお、注目の次走目標については6/16のスレイプニルS(東京・ダート2100)を目指す方針が示されました。ここで左回りを経験しておくことは秋以降の重賞に重要な働きをもつものと思います。

次にスマラグドスについて。好スタートでゲートを出たスマラグドスでしたが、外からの馬の二の脚が速く、前に入られてしまい1角の進入時は7番手までポジションを落としてしまいます。ここで問題は前走の様に田口Jが積極的に押し出さなかった点にあったと思います。これは想像ですが、前走が出遅れ気味のスタートから頑張ってポジションを取りに行きましたが、そこで使った脚が響いて大敗したことから、今回は躊躇して積極的に行けなかった可能性を感じます。しかし、好スタートを決めた本走こそは積極的に先行ポジションを取るべきであり、その後でペースを落とすべきでした。

先行出来なかったことで終始馬群に包まれて揉まれる形となってしまい、スマラグドスの得意とする形に持ち込むことが出来ませんでした。ここで、本走のTarget-JVの補正タイムは「83」ですので、全く本来の時計で走れていないことを示しています。「3勝クラスにあがったことで本来の競馬の形に持ち込むことが難しくなった」と考えれば、クラス慣れする必要があることになりますが、鞍上のレベルも相応に上げる必要がある様に思います。この2走では明らかに鞍上の未熟さが露呈した感もあり、ここらでベテラン騎手への乗り替わりを試すことも選択肢になる様に思います。

まぁ、3勝クラスで壁にぶち当たることは往々にありますから、スマラグドスも仕切り直して鍛え直し、秋競馬を目指して欲しいと思います。

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