2024年グリーンFから募集して欲しい仔馬

今年もあと1か月以内にグリーンF募集馬が発表される時期にまで来ています。そこで毎年の恒例ネタですが、現時点で去就の明らかになっていないグリーンF縁故馬の中で募集確度の高い馬で魅力的な馬をピックアップしたいと思います。種牡馬の重複は避けて全10頭を個人的な期待度の高い仔から挙げて行きます。


No1:サムシングジャストの2023

父  :サートゥルナーリア
母父 :ヴィクトワールピサ
性別 :牝馬
毛色 :栗毛
誕生日:2023年4月25日
母年齢:7歳(2番仔)
生産 :那須野
母優先:あり

元グリーンF所属のオープン馬サムシングジャストの2番仔です。父はサートゥルナーリア。当歳時にクラブ会報にて「将来はクラブから募集予定」と明記されており、無事に育成が進めば間違いなく募集して貰えます。グリーンFから人気のサートゥルナーリア産駒が募集される機会はレアと考えられ、このチャンスは活かしたいところ。

なお、同じく当歳時に募集予定とされたナスノシベリウスの2023は育成時にトラブルが生じた気配が濃厚であり、恐らく募集は掛からないと思われます。それを含めて、本仔への期待度は大きくなります。

No2:ファストアズエバーの2023

父  :ダイワメジャー
母父 :スウェプトオーヴァーボード
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2023年2月19日
母年齢:7歳(初仔)
生産 :那須野
母優先:あり

元グリーンF所属の3勝馬ファストアズエバーの初仔です。近親に5頭ものグリーンF所属馬がいて、正にグリーンFを代表する牝系です。父は種牡馬引退が視野に入るダイワメジャー。短距離血統の母系にダイワメジャーの配合なので、スピード能力に秀でた仔であることが期待されます。初仔ですが、父の馬格を引き継いで欲しいところ。

No3:グランマリアージュの2023

父  :マインドユアビスケッツ
母父 :スウェプトオーヴァーボード
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2023年4月22日
母年齢:6歳(初仔)
生産 :那須野
母優先:あり

母グランマリアージュはファストアズエバーの1つ下の全妹。やはりグリーンF所属で2勝クラスまで進みました。父はマインドユアビスケッツ。初年度産駒からG1馬デルマソトガケを輩出し注目をされています。ダート系種牡馬のイメージがありますが、芝を走る産駒も出ていますので、グランマリアージュとの配合でも問題はないと思います。

なおマインドユアビスケッツ産駒としては、ファビュラスギフトの2023、ウィングドウィールの2023、ジュラテリアバールの2023も去就が明らかになっていませんので、複数募集される可能性も十分にありそうです。

No4:サザナミの2023

父  :ナダル
母父 :ディープインパクト
性別 :牝馬
毛色 :黒鹿毛
誕生日:2023年4月25日
母年齢:11歳(4番仔)
生産 :社台F
母優先:あり

母サザナミは元グリーンF所属馬で、400kg前後の軽量ながら準OPを2勝したオープン馬。その産駒の内のスズナミとリプレットの2頭はグリーンFから募集されましたが、母の小さな馬格を引き継いでしまい、現時点で中央未勝利を続けています。これに対し、父ナダルは今年産駒のデビューする新種牡馬で、開幕2週目にして4走して2-1-0-0-1のスタートダッシュを見せています。ここで特筆すべきは短距離で2勝した馬の馬体重が408kgと420kgだったこと。小さな馬格でスピードのある産駒を出していることがサザナミとの好相性を期待させます。

No5:シネマソングスの2023

父  :ルヴァンスレーヴ
母父 :ハーツクライ
性別 :牝馬
毛色 :青鹿毛
誕生日:2023年3月23日
母年齢:8歳(2番仔)
生産 :那須野
母優先:あり

母シネマソングスは元グリーンF所属のオープン馬。祖母アースリヴィングを含めて近親7頭がグリーンFから募集されており、こちらも代表的なグリーンFを代表する牝系。父ルヴァンスレーヴは今年の新種牡馬で、種牡馬能力は現時点では未知数。只、ダート系種牡馬としては失敗する可能性は低い様に思えますから、ダート牝系のシネマソングスとの相性は良いものと想像します。懸念材料は厩舎でしょうか。

No6:ナスノシンフォニーの2023

父  :ポエティックフレア
母父 :ハーツクライ
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2023年3月23日
母年齢:8歳(2番仔)
生産 :那須野
母優先:なし

ナスノシンフォニーは名牝ナスノシベリウスの初仔で、最終成績は3勝クラスですが、牝馬ながらホープフルSで5着に入った実力馬。グリーンFと直接の縁故関係はありませんが、前述の通り公表していた母ナスノシベリウス産駒の募集が中止される可能性の高いことから、その埋め合わせとして募集されることを期待しています。
父ポエティックフレアは鳴り物入りでアイルランドから輸入された期待の種牡馬ですが、受胎率が極端に低いことから現在はプライベート種牡馬になっています。2年間で生産数が僅か25頭しか存在せず、本仔の様な非社台系のポエティックフレア産駒は取り分けレアな存在です。

No7:アンデスクイーンの2023

父  :クリソベリル
母父 :タートルボウル
性別 :牝馬
毛色 :栗毛
誕生日:2023年2月2日
母年齢:9歳(3番仔)
生産 :ノーザンF
母優先:あり

母アンデスクイーンは重賞を3勝したグリーンF屈指の活躍馬。ノーザンF生産であることから、その産駒がグリーンFに提供されることに不安がありましたが、上の2頭は何れもクラブに卸して貰えました。3番仔の本仔も現時点で去就が明らかになっていないことから、ほぼ間違いなくグリーンFから募集されるものと思われます。父クリソベリルは本仔の世代が産駒のデビューとなる新種牡馬。現役時代はG1×4勝を含めてダート重賞を6勝した活躍馬。その馬格は550kgを超えており、ダート系種牡馬としての活躍は疑いの無いところです。

本リストでは7番手に挙げましたが、本来ならばトップ評価が妥当な所です。順位を下げた理由は高い人気が予想される上に母馬優先権が付与されることから、権利無し会員には手の届かない存在となる可能性の高いこと。なお、クリソベリル産駒としてはディスカバージャパンの2023もグリーンFからの募集候補になります。

No8:アースサウンドの2023

父  :ゴールドドリーム
母父 :Yes It’s True
性別 :牡馬
毛色 :栗毛
誕生日:2023年2月2日
母年齢:16歳(9番仔)
生産 :ハシモトF
母優先:あり

母アースサウンドはグリーンFが輸入した外国産馬。2歳時から兵庫ジュニアGPで2着、全日本2歳優駿で3着を記録し、オープン入りした後も2勝をした活躍馬です。本仔の上8頭の内、7頭がグリーンFから募集されており、本仔が募集される蓋然性も極めて高いと考えられます。母が高齢域に入っていることは懸念材料ですが、既デビューの6頭の内の5頭が1勝以上を上げており安定した成績を残しています。
父ゴールドドリームはG1を5勝し、今年産駒のデビューする期待の新種牡馬ですが、現時点で産駒の出走はありません。これは産駒がダート系に出ていることの現れかもしれません。

No9:アースグリーンの2023

父  :モズアスコット
母父 :Street Cry
性別 :牝馬
毛色 :栗毛
誕生日:2023年5月11日
母年齢:15歳(9番仔)
生産 :那須野
母優先:あり

母アースグリーンはグリーンFが輸入した外国産馬でしたが、デビュー3戦で骨折により引退。その産駒の内の4頭がグリーンFから募集されており、3頭が未勝利戦を突破しています。中でも初仔のリスペクトアースはラジオ日経杯で2着、共同通信杯で4着の結果を残し、皐月賞への出走を果たしました。
父モズアスコットは今年産駒のデビューする新種牡馬で、現役時代には芝とダートのG1を制する二刀流の活躍をしています。更に父父Frankelは世界的な名種牡馬であり、血統的な期待値は自ずと高くなります。一方で、評価を下げる要因としては母が高齢域に入っていることと、誕生日が5月と遅いことが挙げられます。

No10:エルメスショコラの2023

父  :タワーオブロンドン
母父 :アドマイヤムーン
性別 :牡馬
毛色 :栗毛
誕生日:2023年3月12日
母年齢:10歳(4番仔)
生産 :新井昭二
母優先:あり

最後はトリッキーな所を狙ってエルメスショコラの2023。本仔の祖母エルメスグリーンは元グリーンF所属馬でその半弟が皐月賞馬ディーマジェスティと言う良血です。エルメスグリーンの仔はエルメスショコラを含めて3頭がグリーンFから募集され、2頭が中央勝利を上げていますが、エルメスショコラは僅か3走で地方転籍をしています。本仔はその4番仔ですが、姉3頭は何れもグリーンFから募集されず、中央勝利を上げることも出来ていません。ぶっちゃけ期待値の高いとは言えない母馬ですが、敢えてここでリストアップした理由は初めての牡馬である点と、父タワーオブロンドンにあります。
タワーオブロンドンは今年産駒がデビューする新種牡馬ですが、ここまで2週で4走して0-3-0-0-1の好スタートを切っています。勝ち星こそ上げていませんが、良繁殖とは言えない母馬から3頭が2着を記録している点は見逃せません。カタログスペック的にはアピールポイントの少ない本仔ですが、今年の特別募集馬として提供して貰えれば魅力は大きいです。

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