6/23、京都1R・未勝利(ダート1400牝)に愛馬リリーズブルームが出走します。ツーアウトに追い込まれた前走で強い競馬を見せて2着に入った本馬ですが、中2週で同コースの牝馬限定戦に出走します。
前走で優先権を確保したことで番組選択の権利を得た本馬でしたが、土曜日の牡馬混合戦と日曜日の牝馬限定戦を天秤に掛けて、明らかにメンバレベルの低い日曜日の番組を選択しました。これは優先権を最大限に活用したレース選択だと理解できるのですが、唯一の懸念事項は前走の立役者である西塚Jが乗れないこと。乗り代わりの鞍上は岩田望来Jが確保されていますので、これは普通に「鞍上強化」と考えて間違いないのですが、乗り難しいところのある本馬ですので、綿密な引継ぎをして貰えることを信じるよりありません。
このレースの難しさはポジション取りに尽きると思っています。前走はリスクを負ってスタートから脚を使って番手のポジションを確保したことが西塚Jのファインプレーでしたが、先行脚質馬の多い本走では同じことは難しい様に思えます。
1人気のタミゼと2人気のフォルテローザの2頭は何れもハナを奪いに来ると予想されることから、人気馬2頭でやりあう展開が容易に予想されます。ペースが上がる展開であれば、中段より前目に控えて得意の末脚に掛ける方がリリーズブルームには勝利に近い様に思えます。
しかし、ここで問題になるのは馬場状態。京都の天気は本日夜半から相当量の降雨が予想され、この雨は1Rまで止むことは無いと思われます。馬場状態は確実に不良馬場が想定されますが、これがある程度時計の出る湿ったダートなのか、思い切り重たい田圃状態なのか、見極めなければなりません。前者であれば先行馬から大きく離れることなく追走する必要がありますが、後者であれば中段で脚を貯める戦略を採りたいところです。
さらに、1人気のタミゼの鞍上はデムーロJですから普通に出遅れがあり得ますし、中2週の4連戦目で疲労が蓄積している可能性も無視できません。同様に2人気のフォルテローザは初ダートですので、良の芝で時計を出して来た馬がドロドロのダートで先行出来るのか大いに疑問の残るところです。
もちろん、リリーズブルーム自身もキックバックは苦手なので「揉まれる競馬は避けたい」となると、もはや決め打ちの戦略では立ち向かえないレースとも思えます。「行き当たりばったり」と言うワケにも行きませんが、高度なレベルで「状況に応じての臨機応変な判断」が求められるレースになると思われ、その点で若手の西塚Jよりもリーディング5位の望来Jの経験値が生きることになる気がします。