グリーンファーム所縁の牝馬の25年度出産予定

前回の「グリーンファーム所縁の牝馬の24年度産駒出生状況」に続き、今回は24年に行われた種付の状況を整理します。

まず、本リストは2025年1月時点におけるジャパンスタッドブックの掲載情報に基づいて制作したものです。個人的に真っ先に目を惹いたのはパレスマリスを配合したナスノシベリウスでしたが、グリーンファーム愛馬会の集いにて得られた情報によると本種付は不受胎に終わったらしく、残念ですが25年度のナスノシベリウスは産駒無しとなる模様です。
話題のパレスマリスについてはエバーブロッサムにも種付けが行われていますが、本仔がグリーンファームから募集される蓋然性は低そうです。

ナスノシベリウスの産駒無しが確定となると、代わりにグリーンＦに提供される仔が気になりますが、ナスノシンフォニー・ナスノフォルテ・アイリッシュムーン、辺りの産駒が候補になると思います。特にサートゥルナーリアを種付けたナスノシンフォニーの仔の行方には要注目です。

その他では、アンデスクイーン（クリソベリル）は引き続き人気化が必至ですが、アンデスクイーン産駒は母馬優先権が無いと取れない状況に変わりは無いでしょう。

要注目なのがナダルが配合されたグレースオブナイル・シングシングシング・ストロボフラッシュ・フラワードラム・ミラクルレジェンドの５頭。種付け料が一気に高騰したナダルが安価な内に５頭も種付けられたのは嬉しい限りですし、シングシングシング・フラワードラム・グレースオブナイルの３頭はクラブから募集される蓋然性も非常に高いと思います。特にシングシングシングは毎年の様に優良種牡馬が配合されており、那須野の期待度の高さが伺えます。

個人的な推しとしては２年連続でルーラーシップを種付けたレーヌジャルダン。牡馬に出れば有力なNIXを形成しますし、裏を読めば「24年度産駒の出来が良かったので連続して配合した」とも考えられます。

新種牡馬で注目したいのはシュネルマイスター。スピード能力のあるマイラーの種牡馬はハズレが出難いので好ましいのですが、本年度はスウィートプロミス・ファストアズエバーの那須野の有力牝馬２頭に配合されています。那須野牧場として推しているのかもしれません。

最後に注目したいのはサミアドと同じくシャンハイボビーを配合したエイシンバンバ。再び特別提供馬として提供されたならば、本仔を取るための先行応募数が増えそうです。