2/9東京8R:サミアドは逃げるも失速して15着

2/9、東京8R・2勝クラス(ダート1300)に愛馬サミアドが出走しました。昇級戦の前走は逃げてオーバーペースになった本馬ですが、約3か月のリフレッシュ期間を経て、今度は100Mの距離短縮レースを選択してきました。


本走の馬体重は-4kg減の514kg。パドックを周回する姿には落ち着きが感じられ、非常に格好の良い馬体に見えました。

その落ち着きは馬場入りしても変わることなく、鞍上が時間をかけて周囲を確認させた後、スムーズに返し馬に入ることが出来ました。

本走に向けての陣営の作戦は1勝クラスを勝ち上がった時と同様、得意のスタートを決めてセーフティリードを保って競馬をすることであったと思います。実際、この日のスタートも絶妙で、ゲート開いて出た時にはすでに1馬身のリードを確保していました。このスタートの反応力がサミアドの最大の武器であることに疑いはありません。

スタートを決めたサミアドは短いバックストレートを経て3角に侵入。最短コースを通って4角を回り直線に向きます。ここまでの展開は陣営の狙い通りであったと思うのですが、希望通りにならなかったのは楽逃げさせて貰えなかったことでしょう。

9番モンドプリュームから終始後ろを突っつかれる形になり、息を入れる展開に持ち込むことが出来ませんでした。最終的にモンドプリュームも後続に差されたことと、サミアドの人気が無かったことを考えれば、もう少し自由に走らせて貰えても良かったのではないかと思わないでもありません。

サミアドはラスト400までは併せ馬で粘っていましたが、200M手前でモンドプリュームに差されたところでキックバックを受けると戦意を喪失。そこからはズルズルと下がってしまい、最終着順は15着となりました。Target-JVの補正タイムは「83」しか出ておらず、1勝クラスを勝ち上がった時の「95」には遠く及びません。これは、理想の競馬をさせて貰うことが出来なかったと言うことでしょう。

ある程度、サミアドの希望した展開にはなったと思うですが、結果を見る限りは2勝クラスの厳しさを突き付けられた印象です。これまでのレースからサミアドの特徴は「ダートスタートが超絶に上手い」「逃げないとダメ」「キックバックに弱い」です。この内のダートスタートが上手く芝スタートが苦手なことは、最大の武器でもあり今後も生かさなければなりません。

しかしながら、東京ダート1300~1400では立ち回りが難しいとなると、あとは距離を伸ばしてセーフティリードを取り易くするか、逆に距離を詰めて逃げ先行が絶対有利なコースを狙うかの何れかの選択になりそうです。レース後の竹内師のコメントによれば「距離を100㍍短縮し、一粘りを期待しましたが、この2勝クラスになると楽に行かせてもらえないですね。馬の状態は良いので、関西圏のオールダート戦も考えてみます。」とのことで、次走は阪神ダート1200を目指すことになる様です。

個人的にはここで距離を短縮して勝負する方向に舵を切るのであれば、一気に1000Mまで対応可能に脚質転換して、小倉・函館・札幌の1000M戦の様な「行ったもの勝ち」のコースを狙って欲しいと思います。

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