2024年度:グリーンF様子見馬のフォロー②

2024年度グリーンF募集馬の中で様子見中の馬の進捗フォローの2回目です。以下、本稿の検討は3/10~2/21に更新された情報をベースに行いました。個人的な評価上位6頭を記載します。例年通りであれば3月末に坂路動画が公開されますので、それを見て評価が大きく上下するところですが、今年は移動の情報が早いこともあり、このタイミングで感じるところを記しておきます。

※ 自分用の様子見メモです。受付終了のアンデスクイーンの23・エバブロッサムの23・ファストアズエバーの23・ストロボフラッシュの23・メールデゾレの23・サムシングジャストの23・フリスコベイの23・アースグリーンの23はここでのフォロー対象にしていません。


1.ウォータースパウト(シネマソングスの23)

父  :ルヴァンスレーブ
母父 :ハーツクライ
性別 :牝馬
誕生日:2023/3/23
生産 :ナスノファーム
育成 :チェスナットファーム

様子見の1番手にはウォータースパウト(シネマソングスの23)を繰り上げました。最大の評価のポイントは半兄グレイテストソングの能力が確認できたこと。勝ち上がりこそ未だですが、2戦して2着×2回は未勝利の器では無いものと判断して良いと思います。個人的に出資馬の選定には兄姉の成績を重視していることから、兄の能力は大きな評価材料となります。また、初仔のグレイテストソングは馬体重430kg台のデビューですが、現在480kg台の本馬は460kg台で競馬が出来ると見込めます。ダート適正の牝馬としては一定の馬格は確保できると判断しました。これまで、気性面の不安が指摘されていない点も好評価です。

なお、最新の情報では4月中旬に美浦TCに直接入厩する予定とのこと。「早めに入厩してゲートまで進め、そこから放牧に出して成長を待つ」のパターンは小笠厩舎のアルアルなので、必ずしも早期入厩が高評価に直結はしませんが、近年の酷暑の前に移動を済ませることはプラス材料と考えています。

2.ラージアンサンブル(ナスノフォルテの23)

父  :ベンバトル
母父 :ジャスタウェイ
性別 :牝馬
誕生日:2023/2/21
生産 :ナスノファーム
育成 :エクワインレーシング

迷いに迷って、様子見の2番手はラージアンサンブル(ナスノフォルテの23)とします。前回の5番手評価からジャンプアップした要因は馬体重の急増と駐立写真の印象です。順調に乗り込みながらも馬体重が15kg増加しており、これはナスノシベリウス牝系に顕著な急激な成長期に入ったかもしれません。ここまで本馬の評価を抑えてきた要因が「ダート馬としての馬格が足りないリスク」でしたので、そこが解消されれば自ずと評価はアップします。この牝系の割に気性面の不安が無さそうな点も見逃せません。もちろん、牡馬である点は最大の評価要素です。

また、同じく牡馬で初仔のビスケットアソート(ファビュラスギフトの23)と比較しても、現時点で馬体重が並びましたので、それならば順調に進捗している本馬の方を上に採りたいと考えました。

3.フローラルアーチ(ジュリエットベールの23)

父  :マインドユアビスケッツ
母父 :ヴィクトワールピサ
性別 :牝馬
誕生日:2023/5/8
生産 :社台ファーム
育成 :社台ファーム

様子見の3番手はフローラルアーチ(ジュリエットベールの23)とします。前回の評価1位から2ランク下がりましたが、決してこの中間にネガティブな要素があったワケではありません。只、坂路のラップが16-15レベルに留まっており、大きな進捗が無かったことも事実であり、上位2頭の加点要素に交わされた状況です。最新の駐立写真も悪くは無い印象ですが、もう少しメリハリが欲しい気もしました。引き続き気性面のコメントに危うさが残る点も気になるところです。

4.ホールドミーワンス(キスミーワンスの23)

父  :ブリックスアンドモルタル
母父 :ネオユニヴァース
性別 :牝馬
誕生日:2023/2/15
生産 :社台ファーム
育成 :社台ファーム

様子見の4位は前回と変わらずホールドミーワンス(キスミーワンスの23)です。この中間も社台Fにて育成が続けられており、フローラルアーチと同じく、良くも悪くも大きな進捗がありません。只、経緯が不明ですが右後球節に軽度の捻挫を負った点には留意をしておきたいと思います。坂路は16-15ペースですが「ペースアップの際の反応に時間が掛かる」も減点要素です。

一方で、最新の駐立写真からは少し絞れてスッとしてきた印象を受けました。但し、馬体重は増加を続けていて現時点で522kgです。体力や飼葉の喰いに不安はなく調教メニューを余裕で消化してくれそうですが、「精神的な幼さ」と「ズブそうな気配」が懸念材料です。只、この辺りは成長と同時に解消する可能性も高く、今後も重点ウォッチが必要と考えています。

5.ビスケットアソート(ファビュラスギフトの23)

父  :マインドユアビスケッツ
母父 :エイシンフラッシュ
性別 :牡馬
誕生日:2023/2/7
生産 :社台ファーム
育成 :社台ファーム

様子見の5位は前回より2つ下げてビスケットアソート(ファビュラスギフトの23)です。減点材料はソエの影響の評価で、現時点で馬場入りは再開されていますが、坂路調教は17秒ペースに留まっています。他馬と比較して進捗の遅れは明らかであり、マイナス評価はやむを得ません。今後はソエをケアしながら調教負荷を上げて行くものと思いますが、どの程度のペースでアップして行けるのか注目したいと思います。

前述の通り、スペックの近しいラージアンサンブルと比較したとき、全方面で見劣りする状況であり、現時点で何れかを選ぶとすれば迷わずラージアンサンブルを採りたい状況です。

6.アイムシンギング(シングシングシングの23)

父  :ジャスタウェイ
母父 :ヨハネスブルグ
性別 :牝馬
誕生日:2023/3/21
生産 :ナスノファーム
育成 :パッショーネ

様子見のラストはアイムシンギング(シングシングシングの23)にします。パッショーネで育成が続けられて来ましたが、3/19に宇治山田優駿Sへ移動しています。早期入厩の可能性が告知されており、様子見期間はとれそうもありませんが、ギリギリまではウォッチをしたいと思います。

パッショーネでは坂路ハロン14秒まで順調に進んでいたとのことですが、距離と斜度が分からないので、他育成馬との単純は比較はできません。3月の写真で冬毛が見えている点も調教強度が測れない要因です。駐立写真の雰囲気は個人的に好みなのですが、ジャスタウェイ産駒は全体的に良く見せる傾向があり、少々辛めに見ておきたいと思います。

新人の佐藤悠太厩舎は馬房に余裕のある状況から入厩が早められた可能性もあり、単純に「入厩の早さ=馬の成長度」とは限りませんが、早くからトレセンで調教できることは間違いなく馬にとってプラスとなる筈です。

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