3/2、中山10R・上総S(3勝クラス・ダート1800ハンデ)に愛馬ローズボウルが出走しました。前走同様、本馬には不利な速い馬場状態に対し、これまでの追い込み策を捨てて積極策を採りましたが、最後に脚が甘くなり7着までとなりました。
東京開催をスキップして間6週で臨む馬体重は増減無しの518kg。パドックを周回する姿はかつての煩い姿が嘘のように落ち着いていて、状態は引き続き良い感じに見えました。
この落ち着きは馬場入り後も変わることはなく、何時もの様に内埒沿いを暫し歩かせた後、スムーズに返し馬に入りました。この辺り、石川Jの主戦が完全に定まった印象が強いです。
大外枠を引いたローズボウルは外に寄れるスタートになりましたが、鞍上が積極的に押し出すと、行き脚が付いて1角を埒から3頭目の3番手で侵入します。
そのまま2角を回るとバックストレートでもポジションをキープ。3角~4角もそのまま回り、直線を向いて前を追い出されます。ラスト1Fではまだ脚が残っていて粘りましたが、最後の100Mから脚が鈍り、後続馬4頭に交わされて最終着順は7着となりました。
このレースのポイントは間違いなく先行策の是非だと思います。後方待機策で2勝クラスを勝ち上がったことから、末脚勝負が本馬の得意パターンと思われがちですが、これまでも脚抜けの良い速い馬場状態では先行策を採用しています。実際、1年前の是政特別では石川Jが騎乗して先行策から3着に入っています。
レース結果をみても前残りの決着となり、後方待機組に出番の無かった所をみても、石川Jの選択は正解でした。特に、前走が速い馬場に対し後方待機から惨敗をしていますので、同じ策を採らなかったことは当然と思います。結果は最後が甘くなっての7着ですが、上りの37.3はローズボウルにとっては速い時計の範疇ですし、4着馬とのタイム差もありません。最後までしっかりと走ることが出来ています。
惜しむらくは外々を回る結果になったことと、微妙なスタートから1角までに脚を使ったこと。ここがスムースであれば、この速い馬場状態でも4着は確保できたと思われます。そしてこの結果からも、乾いた時計の掛かる馬場になれば、現級を突破できる可能性は十分にある様に思います。
レース後の林師のコメントによれば「ローズボウルには不向きな馬場を考えても、この着順は上々だと思います。一度使って上積みも見込めますので、レース後の状態次第で続戦を考えます。」とのこと。
本馬の得意パターンを考えれば、今度こそ時計の掛かる乾いた中山ダートで勝負をしたいところであり、候補は3/16の韓国馬事会杯(中山・ダート1800)になります。問題は出走枠を確保出来るか否かですが、昨年の状況を参考にすると難しいかもしれません。
次善の候補は3/23の伊勢S(中京・ダート1900ハンデ)で、ここならばギリギリ通る可能性がありますが、やはり確実な状況とは言えません。なお、伊勢Sを選択すると、グリーンFの僚馬スマラグドスと対決する可能性が出て来ます。