2024年度:グリーンF様子見馬のフォロー③

2024年度グリーンF募集馬の中で様子見中の馬の進捗フォローの3回目です。ここで、本稿の検討は4/3~4/3に更新された情報をベースに行いました。当該の更新では坂路調教の動画が公開されており、グリーンFの出資馬検討プロセスにおいて大きな節目となります。以下、個人的な評価上位5頭を記載します。前回5番手のファビュラスギフトの23はソエの痛みが再発し、脚元への不安が無視できないことから、今回の評価ではランク外としました。また、前回6番手のシングシングシングの23は、この中間で募集が締め切られています。

※ 自分用の様子見メモです。受付終了のアンデスクイーンの23・エバブロッサムの23・ファストアズエバーの23・ストロボフラッシュの23・メールデゾレの23・シングシングシングの23・サムシングジャストの23・フリスコベイの23・パールサイドの23・アースグリーンの23はここでのフォロー対象にしていません。


1.ウォータースパウト(シネマソングスの23)

父  :ルヴァンスレーブ
母父 :ハーツクライ
性別 :牝馬
誕生日:2023/3/23
生産 :ナスノファーム
育成 :チェスナットファーム

様子見の筆頭は前回から変わらずウォータースパウトです。この中間は坂路15秒ペースでコンスタントに乗り込まれており、余裕をもって登坂が出来ている模様です。また、評価の加点要素としては半兄グレイテストソングが順調に勝ち上がったことが挙げられます。

販路調教の動画は2/14の更新で公開されており、今回の更新での追加公開はありませんでした。小笠師から4月中旬に美浦TCに直接入厩する方針が示されていることから、牧場でもゲート練習が行われています。特に、気性面の懸念材料は示されていません。小笠師が新馬を早めに入厩させてゲート合格まで進める事例は過去にも散見されるものですが、グレイテストソングの入厩は10月でしたので、兄よりも順調に成長していることは間違いない様です。

2.ラージアンサンブル(ナスノフォルテの23)

父  :ベンバトル
母父 :ジャスタウェイ
性別 :牝馬
誕生日:2023/2/21
生産 :ナスノファーム
育成 :エクワインレーシング

様子見の2番手もラージアンサンブルで順位の変更はありません。只、3番手のフローラルアーチとは僅差でしかありません。ここまでに確定した出資馬が牝馬に偏っている状況から、「出来れば牡馬に出資したい」と言う背景要因が最後の順位差に現れた格好です。

進捗状況は、この中間も坂路16秒ペースで順調に乗り込まれ、体力も付いてきたとのこと。只、この牝系らしく煩いところが顕在化しており、3/24から低酸素室でのトレッドミル調整に控えられています。一方、3/29時点の馬体重は493kgで、2月中旬の467kgから実に26kgもの成長を遂げました。この間、運動は継続されていることから純増と考えて間違いなく、これが高く評価したポイントです。なお、本馬の坂路調教動画はクラブサイトでは公開されていませんが、エクワインレーシングのサイトにて視聴することが可能です。推進力を感じさせる走りですが、チップを巻き上げる走りをしており、トラック適性はダートと考えています。

また、この中間では武井師による現地視察も行われており、秋以降のデビューを目指す方向性が示されました。ダート馬であれば早期デビューに意味はありませんので、ジックリと下地を固める方針は良いと思います。

3.フローラルアーチ(ジュリエットベールの23)

父  :マインドユアビスケッツ
母父 :ヴィクトワールピサ
性別 :牝馬
誕生日:2023/5/8
生産 :社台ファーム
育成 :社台ファーム

様子見の3番手はラージアンサンブルと僅差でフローラルアーチとします。この中間も坂路16秒ペースで乗り込まれており順調。牧場スタッフのコメントによれば「坂路の動きに躍動感が出てきました。」とのこと。只、高いテンションについての言及が続いており、気性が本馬の不安要素である点に間違いはありません。公開された坂路調教動画は17秒ペースの映像であり、躍動感はあまり感じられません。一方で走法には素軽さを感じたので、個人的には芝適正と考えています。また、馬体重は498kgでキープされています。

4.ホールドミーワンス(キスミーワンスの23)

父  :ブリックスアンドモルタル
母父 :ネオユニヴァース
性別 :牝馬
誕生日:2023/2/15
生産 :社台ファーム
育成 :社台ファーム

様子見の4番手も前回と変わらずホールドミーワンスです。但し、3位のジュリエットベールとの差は前回よりも広がったと考えています。この中間も坂路を16秒ペースで登坂しており、右後肢の捻挫は完治しています。進捗としては変わらずですが、もう少し上昇が欲しいところです。坂路動画が公開されましたが、17-16ペースと言うこともあってか、あまり躍動感は感じられませんでした。また、脚元が映っていないためトラック適正も現状では推かり難い状況です。

牧場スタッフのコメントによれば「馬は元気いっぱいで毛艶も良くなってきました。坂路の動きは良いですがまだ遊びながら走っている感じで集中してほしいところです。」とのこと。この気性面が成長して集中力が上がってくれば、評価は一変しそうです。

馬体重は+8KG増加して530kg。乗り込みながらも絞れていない印象を受けます。この辺り、運動負荷が軽い可能性も感じますが、現状は気性面をケアして控えているのかもしれません。

5.ファンシーシェイプ(ピンクレガシーの23)

父  :ロゴタイプ
母父 :ヴィクトワールピサ
性別 :牝馬
誕生日:2023/4/22
生産 :社台F
育成 :社台ファーム

様子見の5番手にはファンシーシェイプを戻します。頓挫しているビスケットアソートと順位を入れ替えました。この中間は坂路を18-16ペースで変わらずに登坂しています。もう少しペースアップを期待したいところですが、馬体重は444kgでキープされています。牧場スタッフのコメントによれば「坂路での動きは問題なく、調教中の緩急が上手くつけられるようになってきました。まだ飼い葉喰いが安定しない感じですので、調教量を調整しながら進めていきます。」とのこと。誕生日の遅い分を割り引く必要がありますが、成長に連れて内臓が強化されて喰いが良くなってくると、もう少し評価が上げられると思います。

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