2021年グリーンFから募集して欲しい仔馬②

「2021年グリーンファームから募集して欲しい仔馬」の2回目です。募集馬の発表が迫る中、巻きで進行してゆきたいと思います。


No2:ラヴアズギフトの2020

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :サトノダイヤモンド
母父 :Tiznow
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
FN :2号族
誕生日:2020年4月15日
生産 :新井昭二

2.牝系

グリーンファーム所属のファストアズエバーとグランマリアージュの半弟です。本牝系とグリーンファームとの縁故関係は祖母ファストアズライトが外国産馬として募集されたところが起源であり、その産駒のラヴアズギフト、ファストアズソング、スーパールミナル、ルーチェミラコロもグリーンファームから募集されています。クラブとの関係性が最も強い牝系の1つと言うことが出来るでしょう。

成績面を確認すると、祖母ファストアズライトは4勝を挙げた活躍馬ですが、その産駒は目立った成績を残せていません。母ラヴアズギフト自身も6走して未勝利のまま引退し、繁殖に上がりましたが、その産駒からはエフハリスト、ファストアズエヴァー、グランマリアージュの活躍馬を続けて輩出しています。仔出しの良い母馬と考えて良いでしょう。

本仔はラヴアズギフトの12歳時の産駒で、8番仔になりますが、上2世代が競争馬登録されていない点は気掛かりなところです。

3.父系

父は新種牡馬のサトノダイヤモンドです。サトノダイヤモンドは凱旋門賞にも出走を果たした名馬ですが、その種牡馬能力は現時点では未知数です。只、ラヴアズギフトとディープインパクト系との配合については、ディープブリランテと配合したジャストザマリン(フェアリーS・4着)の実績がありますので、懸念材料にはあたらないと考えます。

4.血統分析

配合的には特に目立つところはありません。Lyphardの父母間クロスがありますが、階層が深い上にジャストザマリンも同じクロスを有することから、これも懸念材料にはあたらないでしょう。

次に、自分流テシオ理論で分析したときの本仔の評価は以下の通りになります。

優先祖先:サトノダイヤモンド(6)
基礎体力:56%

母の活性値は4ですが、本牝系はベースとなる活性値が高いことから、本仔の活性値も平均値を無難にクリアしています。

一方で、優先祖先がサトノダイヤモンドである点には妙味を感じるところです。サトノダイヤモンドの活性値自体は6ですが、母系の種牡馬の活性値はヘネシーの5が最大のため、結果としてサトノダイヤモンドが優先祖先となります。

ファストアズエヴァー、グランマリアージュの両馬はテシオ理論的にはヘネシーの血を継いだ母系似の産駒であり、距離適性は短い方向に出ています。これに対し、本仔は父系似と出るならば、脚質は長い方向にシフトすることが期待されます。母系有するの優れたスピードを維持ながら距離をこなせる競走馬になれば、楽しみは大きくなると思います。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1400万円(基本価格:1000万円、本馬補正:200万円、父系補正:300万円、母馬補正:-200万円、兄姉補正;100万円、端数調整:0万円)

予想価格は1400万円と算出されました。兄姉の成績を考えるともう少し高い値付けでも普通ですが、直近の上が競走馬登録されていない点が不安材料視されるかもしれません。

6.まとめ

本仔は仔出しの良い母の産駒であり、確実にグリーンファームから募集して欲しい思う1頭です。特に、本仔は父親似に出るものと予想することからも、自ずと期待感は膨らみます。何より、サトノダイヤモンドの牡馬ですから、秘めたる可能性は魅力的です。

最後に一つ気になる点が生産牧場です。母馬の所有者は那須野牧場で変わりませんが、本仔から生産牧場が新井昭二牧場に代わっています。新井昭二牧場と那須野牧場の関係性については明確には分かりませんが、委託関係にあると考えて間違いはないと思われ、本仔がグリーンファームから募集される上での障壁にはならないと考えます。

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