8/12、小倉12R・1勝クラス(芝1200)に愛馬ダイヤモンドフジが出走しました。未勝利戦で2着2回、3着2回の成績を残しながら勝ち上がりの叶わなかった本馬ですが、園田競馬に移籍して既定条件の3勝をクリアし、見事に中央復帰を果たしました。
復帰戦の舞台となる小倉・芝1200は未勝利戦の最後を勝ち切れなかった舞台ですが、あの時は短間隔の連戦で臨んだ時期であり、ベストな状態で出走することは出来ませんでした。その点、今回は十分な準備期間を設けての復帰戦であり、未勝利戦のリベンジを果たすには格好の状況で臨むことが出来たと思います。
今走の馬体重は438kgで、過去走と比較しても10kg程度減った状況でしたが、パドックを周回する姿は決して細さを感じさせるものではありませんでした。また、中央在籍時はイレ込みの軽減が課題となる本馬でしたが、地方競馬での経験を経て大人になったのか、全く気性面での不安を感じさせるところはありませんでした。
本レースの鍵を握ると思われた1枠1番からのスタートは反応良く決めることが出来ましたが、直後に内にヨレてしまい、その影響もあってなのか、二の脚が付かずに一瞬おいて行かれてしまいます。しかし、ここで幸運だったのが前に出た2番アキバの後ろのポジションを挽回して確保することが出来たこと。
そして何より、アキバが垂れずに先行ポジションを取ってくれたことが大きかったと思います。最悪の場合、最後方からの競馬を覚悟するところでしたが、2列目好位置からの競馬を進めることが出来ました。
レースは8番手で3角~4角をロスなく周り、4角出口では4番手まで押し上げることに成功します。そして、2つ目の幸運がここで、直線に向いた所で前が開いてスムーズな進路を確保することが出来ました。
進路が確保出来るとダイヤモンドフジは伸び直し、一気に突き抜けるかと思いましたが、結局2頭を交わしながら1頭に差されてしまい、最終的に3着と言う結果になりました。この直線で弾けきれなかった原因について、鞍上の国分恭介Jは「周りの馬を気にして弾け切れなかったような感触がありました。」とコメントされています。
そして、対策としてはブリンカーの着用を進言されており、宮本師からも次走での着用の方針が示されています。
次走の予定については現時点では未定ですが、貴重な優先権が取れたことと、ここまで余裕のローテーションで来ていることから、脚元に問題の出ない限り続戦の方針が示されるものと予想します。具体的な候補としては中2週の小倉最終週の芝1200が有力になると思います。
今回のTarget-JVの補正タイムは「99」が出ており、これは時計的にも1勝クラスで勝ち負けの出来る水準にあることを示しており、中央のスピードへの慣れと、ブリンカーの着用で前進があれば、クラス突破も先の話では無くなります。
個人的には母マウントフジの様に1勝クラスのシルバーコレクターと化して賞金を荒稼ぎして貰うのも捨て難い話なのですが、1勝クラス突破が見えた以上は、ここをクリアして園田での3勝が伊達では無いことを示して欲しいと思います。