10/15秋華賞:グランベルナデットはスローの中を控えて15着

10/15、京都11R・秋華賞(G1・芝2000)に愛馬グランベルナデットが出走しました。前走で大敗を喫した後、クラッシック最終戦に臨みましたが、結果は15着に終わっています。

このレースのポイントは前走の大敗の分析にあり、陣営の評価は「ハイペースの中で果敢に先行したことで脚が止まった」でした。そこで、本走で陣営の採った作戦は「ポジションにこだわらず運ぶ」と言うものでした。要は「ゲートを出た時の状態に応じて臨機応変に判断する」と言う、作戦がある様で中身の無い、鞍上に全てを託すものでしたが、これが松山Jの弱気の虫を誘発する結果に繋がった様に思います。

注目のスタートは気持ち立ち遅れた感じでしたが、極端な遅れではありませんでした。しかし、松山Jの頭には好スタートを切れなかった時点で先行する意思はありませんから、追い出す動作は殆ど見られず、後方4番手からの競馬が選択されました。

レースはこの「後方4番手」のポジションで最後まで進みましたが、1000M通過が61.9のスローペースの中では余りに後ろ過ぎるポジションでした。直線を向いて一瞬だけ伸びる気配が見えましたがそれも続かず、最終着順も後方4番手のまま15着でした。

今回の大敗の原因はスローペースの中で控えたことと、脚を溜めたにも関わらず末脚が伸びなかった点にあることは明らかです。只、本馬のラスト3Fの時計は34.4であり、これは過去のベストと変わりません。グランベルナデットの身になれば「控えてもこの上り時計が限界」であって、スローペースの中で控えたことこそが致命的と言うことです。

マスクトディーヴァの様に33.5の末脚が使えるのであれば、後方ポジションからでも馬券内に届くのですが、グランベルナデットにその末脚はありません。要するに、「大一番で自分の競馬に徹することが出来ず、慣れない競馬を選択したことで結果も得られなかった」と言うことになると思います。松山Jには、もっと馬を信じて、グランベルナデットの競馬をして欲しかったと思います。

今回の大敗を力負けと見ても間違いではないと思いますし、実際、グランベルナデットにG1で戦うだけの能力は足りなかったと思います。只、前走が「ハイペースの中で先行して失速」、今回が「スローペースの中で控えて、末脚勝負で遅れた」を敗因とするならば、ペースの読めない鞍上にも問題はあったと思います。本走の場合ならば、「スローペースと判った時点で中段まで押し上げる必要があった」と言うことになります。

今後の予定については明らかにされていませんが、改めて自己条件からオープン入りを目指すことは間違いありません。むしろ、3勝クラスに出走できることは、グランベルナデットにとって、良い再起のチャンスになると思います。只、その際の鞍上はよりペースの読める騎手に変更して欲しいと思います。

末脚のキレない状況をみると、このまま芝でオープンを戦うのは厳しいかもしれませんが、ダートを試すのは、芝で自分の競馬をしてからの判断にして欲しいと強く思います。

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